本来は先日の金曜日、数年ぶりにフジロックに行こうと数ヶ月前から決めていて、金・土と仕事やPVの予定を入れませんでした。
ところが、1ヶ月半前にPCとソフトを購入してからというもの、急に曲がどんどん生まれだしてきて、こんなことは長い人生のうちでもそうそうあることではないと思い、これはフェスよりもせっかくの時間を音楽制作に使おうと、PCを購入してから早い時点で行くのを止める事に決めました。
そして先日と本日で、新しい曲のトラックを完成させました。
タイトルは「TONDEKE」。サビが、♪とんでけ、とんでけ、とんでけ〜 という歌です。日本語だと間の抜けた感じがしたので、たまにはいいかと思い、アルファベット表記にしました。
いつものように新曲が出来た事をブログに上げようと、タブレットのキーボードを打ち出してから、中学生か高校生の頃の「ロッキング・オン」誌で読んだ、キング・クリムゾンのロバート・フリップさんのインタビューを思い出しました。インタビュアーの質問は忘れてしまいましたが、演奏や作曲についてだったと思います。
「音楽はいきなりやってくるものなので、いつ来てもいいように、準備が必要」というような事を、フリップさんは仰っていました。
フリップさんはたしか当時、毎日8時間?10時間?だったか、ギターの練習をしていたと、別の記事で読んだと記憶しています。その練習は、テクニックを磨く為というより、音楽を迎え入れる為の時間のような気がします。(誤読だったらスミマセン)
この人はいかにも気難しいインテリのイギリス人という感じで、物ごとを難しく話して、インタビュアーを煙に巻くのが得意?な人で、そこが魅力でもあったのですが、この言葉も、当時は引っかかりながらも、正直言ってちゃんと理解は出来ませんでした。
だけども今になってみると、日々それを実感している訳です。音楽がやってきたら、部屋にいたらギターやキーボードや、最近だとソフトでキャッチ。外だとスマホのボイスメモでキャッチ。曲は殆ど偶然出来るもので、その機会を逃さないようにするのが大事だと、最近は特に感じます。
人によっては、とりあえずピアノの前に座って適当に弾いていると曲が生まれる、という方もいますが、私はそうではありません。なので、余計に、このような曲がどんどん生まれてきそうな時間は、大切にしなければいけません。
フェスには行けなかったけど、とても貴重な2日間でした。
制作がひと段落して、ふと窓の外を見ると、いかにも台風が近づいてきているような空の色でした。ブログ画像にしようかと、シャッターを切りましたが、この10分後、既に雲が厚くなり陽も落ちて、すぐに暗くなりました。
作曲は、カメラマンの、シャッター・チャンスを捉える目に近いものがあると思いました。
今回の曲は、循環コードのR&B調です。実際はこのメモからもう少し発展しています。