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【2018年11月30日】大貫妙子のアルバムがアナログ盤で再発されます 〜 唯一無二の声とメロディです

 

 

再発されるアルバムは「Cliche」「SIGNIFIE」「カイエ」の3枚。マイナーな洋楽ロックばかり聴いていた大学時代ですが、何故か大貫妙子さんは好きで、特にこの3枚はよく聴いていました。

元々は、坂本龍一さんのトラック制作及びプロデュースという事で興味を持って聴いたのですが、しばらくするとそんな事はどうでもよくなり、あのか細い声と不思議なメロディに聴き惚れてしまいました。

 

 

数日前に「記事『音楽はその時の自分に戻してくれる』を思う」をこのブログで上げました。その際に、こう書いています。

 

…踊れない音、身体と心を金縛りにするような音もまた、一つの音楽です。私を含めた一握りの人が、そんな音楽に耳を傾けていたと思います。…

 

 

大貫妙子さんの音楽は、紛れもなくそんな音楽です。だから、ニュー・ウェイヴとかノイズとかパンクとか、そんな音と一緒に違和感なく聴いていたんだなあと、今になって分かりました。世界を静まりかえらせる声とメロディですよね。先日完成の「ユメヒトヨ」ではありませんが、諸行無常の儚さを感じます。

 

 

当然CDでも買いなおしていて、探したら「SIGNIFIE」「カイエ」が見つかりました。

 

 

 

 

それにしても、「カイエ」の一曲目「カイエ (Ⅰ)」の ♫ pon pon pon … から、♫ U〜〜 のアカペラは、今聴いても、比喩ではなく本当に鳥肌が立ちます。(当時もよく立っていました 笑)

真に「静かな音楽」とは、こんな音楽を指すのだと思います。

 

【2018年11月28日】新曲出来そうです 〜 何故16ビートで早口なのかーーより自由な言葉を発する為に

数日触ってなかったギターを何気に鳴らしていたら、いい感じでメロディが流れました。一曲完成したら一曲生まれるという、実に良いサイクルです。

今度の曲も16ビートで、「ギター」や「死について〜」のように、8分音符に一音、言葉が乗る感じになりそうです。以前の曲の殆どが、四分音符に一音でした。この変化は歌いたい言葉が増えた為でもあります。

 

 

流行りのJ–POPの一部や、アメリカやイギリスで流行っている曲を聴くと、歌はラップに限らず、どんどん話し言葉に近づいてきているような気がします。そして最近のクイーンのリバイバルなど、その反動のように思います。(クイーンの音楽は、話し言葉の対極です)

 

 

話し言葉に近づくとどうなるかと言うと、まず早口になります (と勝手に断定)。なので、言葉の密度が高くなる訳です。歌う言葉のボキャブラリー自体も多くなってきます。そしていつ頃からか、歌は、恋愛や人生だけでなく、様々な事が歌われるようになってきました。ヒップホップというかラップは、ある意味歌の最終スタイルのようでもあります。

 

 

そんな事を思いながら、さっきまで曲を作っていました。歌詞はまだ一言も書いていませんが、言葉の密度は高くなりそうです。