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【2018年12月31日】タブレットの充電し忘れました 〜 動かないタブレットを眺めながら

先日夜、ブログを更新しようとタブレットを手にしたのですが、スイッチを押しても画面が真っ黒のままで立ち上がりません。仕事前に充電しておくのを忘れてしまった事に、すぐに気付きました。

電源が入らずビクともしないタブレットを見つめていると、いつもと同じ筈なのですが、まるで魂が抜けた亡き骸のように見えるから不思議です。

 

 

 

数年前まで、将棋で「電王戦」という、人間 vs AIの勝負が行われていました。たしか4〜5年は続いていたんじゃないかと。何故なくなったかというと、予選?の叡王戦を勝ち抜いた佐藤天彦名人が、二番勝負であっけなく敗れてしまったからです。これにより、人間とAIの、いわゆる「格付け」が終了したからです。

 

 

将棋のように、ルールが決まっている土俵上だとAIはその能力を存分に発揮しますが、ルールがなかったりハプニングが多い環境上だと、その機能はちゃんと発揮されるか疑問です。

当時の電王戦で、対ソフト必勝法を、とある棋士は「コンピューターの電源を抜けばいい」と語っていましたが (もちろん冗談で)、実社会でAIが活用されるに当たって、この言葉はある意味機械の最大の弱点を突いているなあと感じます。

 

 

 

遠くもない未来で、電気自動車が一般化されたり、電子マネーが通貨の100%近くを占める事になったりするのでしょう。それに関して、一抹の不安をおぼえるのは私だけではない筈です。

いくら優秀でも、使う人間が充電し忘れるだけでガラクタ同様になってしまう、機械とはそんなものですから。AIを生かすも殺すも、我々人間次第です。

 

 

 

【2018年12月30日】雪の夜とエレクトロニカ 〜 頂いた音源を聴きながらエレクトロニカについて考える

さっきまで、本日ファイアーストレージで届いた、エレクトロニカのクリエイターMさんの音源を聴いていました。午前零時で、外は雪がチラついています。静かに時を刻む電子音は、そんなシチュエーションにピッタリとマッチします。

 

 

ところで一般的には、エレクトロニカというのは敷居の高い、難しい音楽と思われているフシがあります。音楽の三大要素と言われる、リズム・メロディ・ハーモニー、そのどれもが曖昧だからです。いわゆる「聴きどころ」が分からないから、敬遠されるのではないかと思います。

でも実際はそんな難しい音楽ではありません。秀れたエレクトロニカは、皆、実に素朴でシンプルな音を奏でています。

 

 

 

例えば誰もいない海辺を散歩すると、波や風の音や鳥の鳴き声とが重なって、目を閉じても海辺を感じることができます。深い森林を散策すれば、同じく目を閉じても森林に居る事が、周囲の音のざわめきで感じることができます。

 

 

エレクトロニカは、そんな大自然の中に佇んでいる時と同様に、リズムにのるとかメロディを追いかけるとかせずに、ただ音の響きを聴いていればいいだけです。

刻むビートがうるさかったり、動くメロディがうっとおしかったり、そんな時は、静かなエレクトロニカにそっと耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

私の大好きな曲、テレフォン・テル・アヴィヴ「ファレンハイト・フェア・イナフ」で始まる、NicoBoxの「真夜中のエレクトロニカ・カフェ3」。ヘヴィロテと化しています。エレクトロニカはちょっと、という方も、この一曲目だけでも聴いてみてはいかがでしょうか。