数日前、「健康とお金持ちの (自分内の) 定義は似ています」を上げたところ、時々ご意見を下さるクリエイターのMさんから「耳もそうですよ」とのラインが入りました。
Mさんは自身ではエレクトロニカを制作されていて、定期にクラブでDJもされているという方です。このHPで知り合った方です。そのMさんですが、難聴を患ってしまい、聴く時間の制限及び音量制限をしているとの事です。
日々のストレスと、テクノ系クラブ・ミュージックを大音量で聴き続けていた為、ではないかという事です。クラブ・ミュージックは低音が強烈。ハードなロックやテクノのミュージシャンが難聴になりやすい話は昔から聞きます。
「音楽聴く時間がホント貴重で、耳の調子がいい時は一音も漏らさないように集中して聴いてますよ」「難聴になって、音楽を聴けるありがたさが沁みました」と仰られていました。
Mさんのは治る病気と聞いて安心しました。そして人ごとではないなあと、我が身を振り返って思いました。
既に十数年経ちますが、私はメニエール病という病気に罹っていた事があります。この病気は、耳鳴りやめまいがしょっ中起こって、その度に気分も悪くなるという厄介な病気です。過労によるストレスや睡眠不足が原因とされている病気です。その時は会社をしばらく休んで休養しました。
実は過去にそんな病気に罹っていた事などすっかり忘れていたのですが、Mさんの話で思い出した次第です。人間、悪い事は都合よく記憶から消えてしまうものです (笑)。あの時はたしかにいろいろと大変だったよなあと、記憶を辿るといろんな事が思い出されてきました。
それで、Mさんの最近好んで聴いているのが、昔のエイフェックス・ツインのアンビエントな曲たちとの事です。すごくすごく納得しました。私もひと頃ハマった音楽です。寝る前に必ず聴いていました。
「音楽を聴ける」「マンガを読める」は、つまりは、耳が聴こえて目が見えるという事です。あまりに当然の事実だけに、健康やお金以上に忘れがちになります。というか、忘れていました。そうそう。「ブログを書ける」もそう。
人の不幸で気付いてこう言うのも何ですが、時々でいいので、健康どころか、五体満足にも感謝をしないといけないなあと。そして産み育ててくれた両親にも感謝。それから… (以下、延々と)。
貴重なご意見、どうもありがとうございました。
エイフェックス・ツインのアンビエント・アルバム。エイフェックス・ツインは、「テクノ・モーツァルト」と呼ばれるリチャード・D・ジェイムスさんの一人プロジェクト。
上が「アンビエント・ワークス 85–92」(‘92年)。下の2枚組が「セレクテッド・アンビエント・ワークス・ヴォリューム Ⅱ」(‘94年)。
この2枚以降、リチャードさんはこういうアンビエントな作品はリリースされてないみたいです。もしかしたらあるかもしれませんが、作品が多く、全部フォローしていないので、断定は避けます。「ドラックス」(’01年) のように、合間合間にアンビエント曲を挟んでいるのは結構あるかもしれません。
私はこの2枚、特に「アンビエント・ワークス 85-92」はホントによく聴きました。
画像を撮るのにCDを引っ張り出して、撮った後久しぶりに聴こうとPCにセットしたところ、曲によってはちゃんと取り込めないのがあり、裏を見たら無数の傷が付いていました。当時はCDデッキで聴いていたので、数百回?のトレイへの出し入れの為に付いた傷ではないかと思われます。丁寧に扱っていないというのも一因ですが。(こうやって床に置いたり…)
ちゃんと音が出ないCDを手に取り、当時を偲びました。全曲聴きたいので買い直します。