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【2021年1月31日】女子高生のテクノユニット「LAUSBUB」聴きました

 

 

 

何気に記事を読んで、音を聴いてみたら、、これがビックリ!正真正銘の「テクノ」でした。

テクノといっても、’90年代以降のではなく、私が若い頃にごく一部の音楽ファンの間で盛り上がっていた、プラスティックスやP−Modelやヒカシューといった、’70年代終わり〜’80年代初頭ぐらいの、あのチープなテクノです。

 

 

山口さんが仰る「グローバルで戦っていけるくらいのセンスがある」は言い過ぎかもしれませんが、これはイケます。若い子だけでなく、私のように前述のテクノの洗礼を受けたおじさんたちにも受けそう。

 

 

 

サブスクの普及により、日本の昭和のシティ・ポップが今になって聴かれていたり、「ドリームス」のような大昔の曲がリバイバル・ヒットしたりで、ポピュラー音楽界は過去の遺産を総括する時代になっています。今後更に加速しそう。(決して「過去の遺産の食い潰し」ではありません)

LAUSBUBの楽曲も、明らかにそんな流れを汲んでいます。日本よりも世界の音楽好きに受けそう。

 

 

インタビューを読む限り、本人たちは深く考えずに、こういう音をただ演りたいから演っているみたいで、そんなところも今の時代らしいなあと。

 

 

【2021年1月30日】デュラン・デュラン、ボウイの「ファイヴ・イヤーズ」を歌う

 

 

 

「ファイヴ・イヤーズ」は、故デヴィッド・ボウイさんのアルバム「ジギー・スターダスト」のオープニング・ナンバー。生誕74年 (没後5年) のアニヴァーサリー企画、ヴァーチャル・トリビュート・コンサート『A Bowie Celebration: Just For One Day!』で披露された音源です。

 

 

少し前に、同じ企画からナイン・インチ・ネイルズ (トレント・レズナー) の「ファンタスティック・ヴォヤージ」「ファッション」の音源を聴きました。こちらは完全に咀嚼されていて、正にトレント・ワールドの歌になっています。

ところがこのデュラン・デュランの方は、対称的に原曲に忠実なアレンジ&歌で、ファン気質が丸出し。カバーというよりコピーに近く、それもデュラン・デュランらしいといえばらしいです。デビューの頃にリリースした「フェイム」(ボウイのカバー) を思い出しました。

 

 

 

ところでこの曲、途中からマイク・ガーソンさん (このイベントの主催者であり、長年に渡るボウイのサポート・メンバー) のピアノが入るのですが、入った途端に、大袈裟にいうと景色が変わります。「アラディン・セイン」「アウトサイド」の、あの荒廃した音世界の欠片が垣間見えます。

 

 

ボウイさんはいろんなミュージシャンといろんなタイプの楽曲を演っていますが、その中でも、マイク・ガーソンさんのピアノとは、相性がとても良いように感じます。

彼のピアノは、ボウイさんのヨーロピアンなダークな一面がデフォルメされて表現されているように、時としてやり過ぎ・大仰過ぎに聴こえますが、そこが良いのではないかと。

その辺、ご自身でもよく分かっていて、’90年代以降は盟友としてずっと一緒に活動を行なっていたのではないかと推測します。

 

 

 

このデュラン・デュラン「ファイヴ・イヤーズ」を聴いていても、自然とピアノの音にばかり耳がいってしまいます。高校生の時に聴いて思わず鳥肌が立った「アラディン・セイン」を思い出しました。朝からいいモノを聴かせて頂きました。