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【2021年1月28日】「音楽」ニュー・ヴァージョン、完成!\\\\٩( ‘ω’ )و //// 〜 終わらせ方を悩んでいます

本日聴いてみて大丈夫だったので、微調整を行い完成させました。

 

 

実はギターを弾いて頂いたg君から、一つ宿題があります。エンディング用にギターのフレーズを弾いたので、よかったら使ってみてほしいとのことです。

元々この曲のエンディングはフェイドアウトなので、きっちり終わらせるのなると、一工夫必要です。

 

 

これはどういうことかと言えば。

音楽理論に「解決」という言葉があります。

説明すると長くなるので端折ります。実はこの「音楽」のサビのフレーズ、その次の進行を求めて落ち着きたがっている、つまりそれ自体では「解決」しないフレーズです。(読んでる方には??だと思いますが、単なる「日記」だと思って下さい)

なので、フェイドアウトではなく、きちんと終わらせる為には、それなりの工夫がいる訳です。

 

 

 

それでどうにかこうにか、2つのパターンのエンディングを作ることが出来ました。フェイドアウトのヴァージョンと合わせて3パターンを聴き比べて感じたのは、、

 

 

この曲は、鳥が羽ばたいてくように、音楽と共に心が柔らかく解き放たれていく、そんな歌なので、終わらない、解決しないサビのコード進行で、フラフラと余韻を残しつつフェイドアウトしていく方が、曲調や歌詞の世界観に合ってる気がしました。

 

 

でもこれは、あくまでも私の主観です。それに、完成品が一つと決まっている訳ではありません。(「商品」ではないので)

同じ曲を3つ完成させた、そう思えばいいのではないかと。

 

 

 

 

 

「未解決」なイントロが落ち着かずにそのままAメロに繋がるところが絶妙な、坂本龍一さんのデビュー・アルバムのタイトル曲「千のナイフ」。リマスター盤、音良いです!

最近坂本さんの病気の話を知り、だからという訳ではありませんが、また初期の頃のを聴き直してみようかなと思っています。全快すること、心より祈っています。

 

 

【2021年1月27日】「音楽」、新しいギターの音がようやく曲に馴染みました

数日前送られてきた「音楽」のギター・パート、演奏も音もとても良いんですが、既存のトラックにそのまま入れるとどうも馴染みません。

 

 

安いプリセット音源の方が、リアルなプリセット音源よりもアンサンブルが数段まとめやすいのと同様に、リアルなプリセット音源よりも更にリアルなホントの楽器音の方が、他の音と馴染ませるのが困難なのです。まさにナマモノの料理です。そういう訳で、日々悪戦苦闘していました。

 

 

特にイントロのワン・フレーズ。ある意味この曲のキモとなるフレーズなのですが、ここですっかり煮詰まってしまいました。そのまま入れると違和感を感じ、いろんなエフェクターで音質を変えたり定位を変えたり…。それこそ耳にタコが出来る程試して、今朝閃いたのは、「ギターの音を馴染ませることばかりではなく、周囲の音をギターに合わせたらどうだろう?」です。

 

 

 

それで結果的に、ようやくちゃんとギター音が楽曲に馴染みました。

以前、ギターを全面的に使っている、アルバム収録曲「限りなく穏やかに」を録った際も、ギター音に合わせて、ドラムやベースの周波数や音量を大きく変えてリミックスしたことを思い出しました。

 

 

今回の「音楽」も、前回の「限りなく〜」も、生の楽器はギターだけです。これが、ドラム、ベース、ストリングス…、全てがホントの楽器を使ったら、とても今の私のエンジニアリング技術ではまとまらない気がします。

たしかにアルバムでも、マスタリングを行い一番音質が良くなった曲が「限りなく〜」です。私が行ったマスタリング・トラックに比べて、見違える程良くなっています。特にギターの音が。

 

 

という訳で、何とかニュー・ギター・ヴァージョンが上がりました。微調整をかけながら数日聴いてみて、よかったらこれで完成としたいです。

 

 

 

 

 

生ギター、エレキ・ベースの質感を活かしたエレクトロニカ的ポップス、コーネリアス「ミュージック」(‘06年)。MVから。

スカスカの音像ですが、とんでもないアイディアと時間と労力が詰め込まれた一曲です。いや、作るのホントに大変だったろうな〜。