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【2021年7月26日】最近聴いた曲から 〜 心に沁み入る2篇、矢野顕子「音楽はおくりもの」小沢健二「泣いちゃう」

このところ音楽制作に割く時間が増えていて、以前に比べてひとの曲を聴く時間がめっきりと減っていますが、そんな忙しい日々の中で心に沁み入った2曲を。感動出来ることはしあわせなことだなあと、いい曲に出逢う度に思い、感謝します。

 

 

 

先ず、矢野顕子さん「音楽はおくりもの」。

 

 

中学生の頃、FMでYMOのライブを聴きました。バックでキーボードを弾いてて、一曲「在広東少年」だけ歌ったのが、矢野顕子さんです。はっきり言ってYMOよりもインパクト大でした。貯めたお小遣いで、その「在広東少年」の入ったアルバム「ごはんができたよ」を買いに行きました。

 

 

以前に米津玄師さんについて、メロディに日本の伝統音楽が感じられる云々と書いたことがありますが、矢野顕子さんもまた同様に、ごく自然に日本的なるものがその音楽の中に顕れています。(もちろん米津さんとは全く音楽性は違います)

 

 

 

矢野さんの音楽は、デビュー・アルバム「ジャパニーズ・ガール」当時から全くブレがありません。音楽スタイルの変化は、ポップス・ジャズ・テクノ…いろいろありますが、基本的に最初から、あの歌唱、あのピアノ、あのメロディ、です。

 

 

この曲「音楽はおくりもの」。6/8拍子のゆったりしたリズムで歌われるこの曲は、そんな矢野ミュージックのエッセンスがギュッと詰まったような曲です。いつも素敵な贈り物、どうもありがとうございましたと、もし矢野さんに会ったらお礼を言いたいです。

 

 

 

 

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そして小沢健二さん。「泣いちゃう」は、嘆き節です。

 

 

オザケンと言えば、昔から、身近なことから大きな普遍的なる何か、を語るのが芸風でしたが、この曲では徹頭徹尾、コロナ禍を嘆いています。深読みの余地もありません。そして、そこがこの曲の力でもあります。曲調は全然メロディアスでないのですが、力強い歌唱力で一気に聴かせます。

いろんな人が「下手だ」と言っているオザケンの歌唱力ですが、そんな方々には、じゃあこの曲を、と聴いてもらいたい (笑)、歌力に溢れている曲です。

 

 

思えばフリッパーズ・ギターの頃、思春期丸出しの危ない目つきでギターを掻き鳴らしていた無表情な少年が、ソロになって弾けて歌いだして、そして今、こういう歌を歌う大人に成長していることに、自分とあまり変わらない年齢なので、感慨深いものを感じます。お互い歳をとったんだなあと。

 

 

 

 

 

 

【2021年7月25日】「一枚の絵」歌詞推敲&歌入れしました ・:*+.\(( °ω° ))/.:+

という訳で、トラックを弄りつつ、そのトラックをリピートしながら歌詞を推敲しました。トラックも歌詞も大きく変えた訳ではなく、完成度が低かったのを引き上げた、そんな感じです。

歌詞は、初めて「私」という一人称を使ってみました。音は、途中途中でテンポを大きく変えて進行させてみました。

 

 

先日書きましたが、この曲はそれまでの私の曲と、全く違う作り方・そして聴こえ方がします。と自分では感じます。誰が言ったか・書いていたかはすっかり忘れましたが、「(表現の) 質をキープしていく為には、どんどん壊していかなければいけない」というようなフレーズが、頭にこびりついています。

 

 

まさにそうだなあと、理屈ではなく本能でそう感じます。完成度はともかくとして、今まで出来なかったアイディアを詰め込んだので、満足度は高いです。まあ自己満足ですが。