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【2021年12月26日】「メモリーズ」完成しました!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

先日歌入れ〜ミックスダウンを経て、大丈夫だったので完成としました。おそらく今年最後の完成曲です。

意外と大変だったのが、ボーカルとバックトラックとの音質及び音量のバランス設定です。この曲では最初から最後まで、シンセサイザーのギザギザした高音が16分音符でコードを刻むのですが、この音と声のバランスを取るのが難しく苦労しました。

 

 

今までの曲のようなボーカル・トラックのイコライザー設定だと、声の高音部がそのシンセ音に負けてしまい、ぼやけて聴こえてしまいます。かと言ってこのシンセ音はサウンドの要になっていて、音色を変えたり音を小さくするのも面白くありません。

 

 

結局、ボーカルの方は、高音部をイコライザーで大きく上げて、シ音はディエッサーをかなり強く、更にイコライザーでもピンポイントで落としました。そしてシンセ音は、超高音部をほんの少しだけ落として、別トラックに中域を強調した同トラックを小音量で隠し味的に鳴らして、なんとか解決しました。

昔のテクノポップは、エフェクターで声を変調させたり、極端な歌い方をしたり、が結構あったのですが、その理由の一つに、単純にテクノ・サウンドに普通の声が乗りにくい、というのもあったのではと、実際作っていて思いました。

読んでいる方には何のこっちゃ?という感じですが、単なる忘備録として書いているので、読み流して下さい。

 

 

 

現実の楽器をシミュレートした音源ではなく、単純な波形のシンセサイザーの電子音は、飛び道具として使うと面白いのですが、メイン楽器として鳴らす場合、上手く使わないと、全く音楽的に聴こえません。この曲「メモリーズ」を作っていてみ身に染みて感じた事です。

 

 

‘70年代初期〜中期、テクノポップ黎明期のクラフトワーク、ジョルジオ・モロダーなど、おそらく気の遠くなるような試行錯誤を経て、普通の人々の耳にもポップに聴こえる音楽を作っていたのでしょう。今更ながら思いました。

 

 

 

 

 

歌詞の最終ヴァージョンです。

 

 

【2021年12月25日】Coccoのインタビュー記事から「つながる、ということ」について考える

 

 

 

大変読み応えのある記事です。Coccoさんは「「逆に聞きたい。つながりって何?」と問いかけます。

 

 

こうやってブログで書くのは矛盾しているかもしれませんが、LINE、Twitter、Facebook…、SNSって本当にコミュニケーションのツールとして機能しているのかなあと、時々思います。

そこには「相手の気持ちになって・相手の気持ちに寄り添ってコミュニケートする」という姿勢が大きく欠けている言葉が散見するからです。私はそんな言葉を目にする度に、反面教師として読み、襟を正すよう心がけている次第です。

 

 

 

「寄り添うこと」そして「想像すること」は、つながることへの第一歩であると思います。この記事を読んでいたら、私が数年前に書いたブログ記事を、ふと思い出しました。ドラクエと不登校の子どもについての記事です。

 

 

不登校の子どもに、引きこもりの子どもに、ただ「学校へ行け」と圧をかけるのではなく、単純に「ともだち」になって遊んだら、他者が入る事によってその子の世界も広がって、やがて世間とコミットしていくようになるのでは。そんな事を考えながら書いた記事です。

 

 

今読み返してみたら、意外と?面白かったので、全文載せます。上げた日付けをみたら2017年8月2日で、4年以上も前でした。Coccoさんのインタビュー記事への、私なりの回答にもなるかなあと。

 

 

 

 

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ドラクエの面白さとは?(やや長)

 

 

 

先日のブログを上げてから、ドラクエの面白さは何なのだろう、どうしてあんなにドラクエにのめり込んだのだろう、と考えてみました。

 

 

ひと通り考えてから、ほかの人はどう思っているのだろうと気になり、「ドラクエ 面白さ」で検索してみました。

 

 

トップにきたのが、Yahoo!知恵袋への質問でした。本質を突いたその内容にちょっと感動したので、そのままコピペします。2015年と、割と最近の質問です。質問者は、nddf2424さん。

 

 

 

ドラクエの面白さを教えて下さい。

 

物凄い人気ですよね。

 

どこが面白いの?
という質問ではありません。
私やったことないですから。


私は不登校、あるいはひきこもりの子供を
助ける仕事してます。
心許してドアを開けてくれた子供の部屋には
大抵ドラクエあります。


ちょっと見せてよって言ったら
いいですよって言って


歩いてたらぎょぎょぎょぎょぎょって
音が鳴って、攻撃。ど~ん。
反撃。きゃきゃきゃきゃきゃ。
攻撃。
ぱぱぱぱっぱぱ~ん。

 

それの繰り返し。

 

これどこに感動があるの?って。


これ本心です。バカにしてるわけでも
なんでもありません。
気を害する方もいるのは承知で質問してます。


純粋な質問だと捉えてください。
どこが面白いのかな~っていう。


どこが(笑)じゃなくて、どこなんでしょうか?
です。


ここが面白いんですか?


それに気付けない私にご教授下さい。
仕事にも繋がるので。


カテゴリーがわかりません。


間違いだと思うのですが、回答戴けたら
幸いです。

 

 

 

この質問自体も秀逸ですし、回答も数名の方から寄せられていて、その回答も、それぞれのドラクエを語っていて、質問者もそれに対してちゃんと返事を返していて、とても読みごたえがありました。

 

 

それで、以下、この質問への私なりの返答です。

 

 

ドラクエに夢中で遊んだ事のある方は、この質問の中に、既に答えがいっしょに書いてあると感じたと思われます。

 

 

歩いてたらぎょぎょぎょぎょぎょって
音が鳴って、攻撃。ど~ん。
反撃。きゃきゃきゃきゃきゃ。
攻撃。
ぱぱぱぱっぱぱ~ん。

 

それの繰り返し。

 

 

この部分です。この繰り返し (まるで、学校の勉強や賃労働などのルーティンのよう!) で、自分が強くなっていき、友だちが増え、アイテムが増え、敵をやっつけることができる。そうやって「世界」にコミットメントしている感覚が体験出来る。

 

 

まるで、「理想の現実」のシミュレーションのようです。(現実はそう簡単にはパワーアップしません)

 

 

 

私のおもちゃ屋勤務時代に、いつも朝からゲームをしに来る小学生がいました。

 

 

その子は学校にも行かずにお店に来て、ゲームをしたりガチャガチャをしたりで、夕方になって、ほかの小学生が遊びにくる時間になったら、いつの間にかいなくなっていました。本当なら注意をすれば良かったのでしょうが、他に行き場所がないんだろうなあと思うと、かわいそうで、見て見ぬ振りをしていました

 

 

その子と喋るきっかけになったのも、ドラクエです。レアアイテムの場所とか、はぐれメタルのやっつけ方とか、いろいろと楽しい話をしました。その子にとって、ゲームは自分の居場所だったんでしょう。上記の質問の文中「心許してドアを開けてくれた子供の部屋には 大抵ドラクエあります。」は、とてもよく分かります。

 

 

そして、その質問中の、不登校や引きこもりの子どもや、お店でドラクエの話をしていた子どもたちと私とは、時空を超えて繋がっていると思いました。

 

 

気がついたら、その子は店には来なくなっていました。

 

 

あの男の子は、現実の世界に、ちゃんと自分の居場所を作ることが出来たんだろうかと、ふと思い出しました。

 

 

 

(追記)

 

 

上記の質問中のいろんなやりとりの中で、「老後の楽しみに取っておこうかな。」という意見がありました。同じことを考えている方もいらっしゃるんだなあと、うれしく思いました。

 

 

そう。やはり面白いゲームや小説、そして映画は、絶対に老後です!

 

 

 

 

 

「ドラクエⅢ」より。これがはぐれメタルです!