大変読み応えのある記事です。Coccoさんは「「逆に聞きたい。つながりって何?」と問いかけます。
こうやってブログで書くのは矛盾しているかもしれませんが、LINE、Twitter、Facebook…、SNSって本当にコミュニケーションのツールとして機能しているのかなあと、時々思います。
そこには「相手の気持ちになって・相手の気持ちに寄り添ってコミュニケートする」という姿勢が大きく欠けている言葉が散見するからです。私はそんな言葉を目にする度に、反面教師として読み、襟を正すよう心がけている次第です。
「寄り添うこと」そして「想像すること」は、つながることへの第一歩であると思います。この記事を読んでいたら、私が数年前に書いたブログ記事を、ふと思い出しました。ドラクエと不登校の子どもについての記事です。
不登校の子どもに、引きこもりの子どもに、ただ「学校へ行け」と圧をかけるのではなく、単純に「ともだち」になって遊んだら、他者が入る事によってその子の世界も広がって、やがて世間とコミットしていくようになるのでは。そんな事を考えながら書いた記事です。
今読み返してみたら、意外と?面白かったので、全文載せます。上げた日付けをみたら2017年8月2日で、4年以上も前でした。Coccoさんのインタビュー記事への、私なりの回答にもなるかなあと。
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ドラクエの面白さとは?(やや長)
先日のブログを上げてから、ドラクエの面白さは何なのだろう、どうしてあんなにドラクエにのめり込んだのだろう、と考えてみました。
ひと通り考えてから、ほかの人はどう思っているのだろうと気になり、「ドラクエ 面白さ」で検索してみました。
トップにきたのが、Yahoo!知恵袋への質問でした。本質を突いたその内容にちょっと感動したので、そのままコピペします。2015年と、割と最近の質問です。質問者は、nddf2424さん。
ドラクエの面白さを教えて下さい。
物凄い人気ですよね。
どこが面白いの?
という質問ではありません。
私やったことないですから。
私は不登校、あるいはひきこもりの子供を
助ける仕事してます。
心許してドアを開けてくれた子供の部屋には
大抵ドラクエあります。
ちょっと見せてよって言ったら
いいですよって言って
歩いてたらぎょぎょぎょぎょぎょって
音が鳴って、攻撃。ど~ん。
反撃。きゃきゃきゃきゃきゃ。
攻撃。
ぱぱぱぱっぱぱ~ん。
それの繰り返し。
これどこに感動があるの?って。
これ本心です。バカにしてるわけでも
なんでもありません。
気を害する方もいるのは承知で質問してます。
純粋な質問だと捉えてください。
どこが面白いのかな~っていう。
どこが(笑)じゃなくて、どこなんでしょうか?
です。
ここが面白いんですか?
それに気付けない私にご教授下さい。
仕事にも繋がるので。
カテゴリーがわかりません。
間違いだと思うのですが、回答戴けたら
幸いです。
この質問自体も秀逸ですし、回答も数名の方から寄せられていて、その回答も、それぞれのドラクエを語っていて、質問者もそれに対してちゃんと返事を返していて、とても読みごたえがありました。
それで、以下、この質問への私なりの返答です。
ドラクエに夢中で遊んだ事のある方は、この質問の中に、既に答えがいっしょに書いてあると感じたと思われます。
歩いてたらぎょぎょぎょぎょぎょって
音が鳴って、攻撃。ど~ん。
反撃。きゃきゃきゃきゃきゃ。
攻撃。
ぱぱぱぱっぱぱ~ん。
それの繰り返し。
この部分です。この繰り返し (まるで、学校の勉強や賃労働などのルーティンのよう!) で、自分が強くなっていき、友だちが増え、アイテムが増え、敵をやっつけることができる。そうやって「世界」にコミットメントしている感覚が体験出来る。
まるで、「理想の現実」のシミュレーションのようです。(現実はそう簡単にはパワーアップしません)
私のおもちゃ屋勤務時代に、いつも朝からゲームをしに来る小学生がいました。
その子は学校にも行かずにお店に来て、ゲームをしたりガチャガチャをしたりで、夕方になって、ほかの小学生が遊びにくる時間になったら、いつの間にかいなくなっていました。本当なら注意をすれば良かったのでしょうが、他に行き場所がないんだろうなあと思うと、かわいそうで、見て見ぬ振りをしていました
その子と喋るきっかけになったのも、ドラクエです。レアアイテムの場所とか、はぐれメタルのやっつけ方とか、いろいろと楽しい話をしました。その子にとって、ゲームは自分の居場所だったんでしょう。上記の質問の文中「心許してドアを開けてくれた子供の部屋には 大抵ドラクエあります。」は、とてもよく分かります。
そして、その質問中の、不登校や引きこもりの子どもや、お店でドラクエの話をしていた子どもたちと私とは、時空を超えて繋がっていると思いました。
気がついたら、その子は店には来なくなっていました。
あの男の子は、現実の世界に、ちゃんと自分の居場所を作ることが出来たんだろうかと、ふと思い出しました。
(追記)
上記の質問中のいろんなやりとりの中で、「老後の楽しみに取っておこうかな。」という意見がありました。同じことを考えている方もいらっしゃるんだなあと、うれしく思いました。
そう。やはり面白いゲームや小説、そして映画は、絶対に老後です!
「ドラクエⅢ」より。これがはぐれメタルです!