結局、ギターだけをいじっていてもラチがあかない事に気づき、全ての音源パーツを最初っから組み直しました。結果から言うと、かなり良くなりました。
以下、忘備録なので専門用語が多いです。
先ずドラム音を基本として鳴らし、次にそこにベースとギターを鳴らしてベーシックなサウンドを作り、その上に、ボーカルとキーボード類を重ねるというやり方を行いました。これは宅録というより、バンドのサウンドメイクの方法です。
その作業で、前バージョンと大きく変えたのは、ベースの音質・音量です。せっかく生演奏で録ったギターの音質を活かす (立てる) 音をイメージしました。バンドはベース (とドラム) とギターのコンビネーションが重要だというのを、あらためて思い出しました。
エフェクターは、ベースにはイコライザーとコンプレッサーとリバーブ、ギターにはベースに使用したエフェクターに加えて、BPMに呼応したディレイを、聴こえるか聴こえないかぐらいに薄くかけて安定させました。あと、ボーカルがギターと被らないように、イコライザーで修正しました。以上のさじ加減に苦労しました。
楽器音のレコーディングは、生楽器に近いほどコントロールが難しくなります。アコギやグランドピアノ、管楽器、更にはオーケストラなど、ちゃんと録るには、それなりの機材やスタジオと熟練した技術が必要です。
エレキギターも、電気を通してはいますが結構生楽器に近いところがあると感じます。飼い慣らされた羊の群れ (ソフトシンセ音) の中に、野性の狼を放つ、今回のミックスダウンは、そんなイメージでした。まだ狼を飼い慣らすまでには至っていませんが。
もうひとがんばりではないかと。
春もすぐそこまで来ています。(今日の金沢は大雪ですが…)