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【2022年2月23日】「季節」ミックスダウンしています 〜 その2

結局、ギターだけをいじっていてもラチがあかない事に気づき、全ての音源パーツを最初っから組み直しました。結果から言うと、かなり良くなりました。

以下、忘備録なので専門用語が多いです。

 

 

 

先ずドラム音を基本として鳴らし、次にそこにベースとギターを鳴らしてベーシックなサウンドを作り、その上に、ボーカルとキーボード類を重ねるというやり方を行いました。これは宅録というより、バンドのサウンドメイクの方法です。

その作業で、前バージョンと大きく変えたのは、ベースの音質・音量です。せっかく生演奏で録ったギターの音質を活かす (立てる) 音をイメージしました。バンドはベース (とドラム) とギターのコンビネーションが重要だというのを、あらためて思い出しました。

 

 

エフェクターは、ベースにはイコライザーとコンプレッサーとリバーブ、ギターにはベースに使用したエフェクターに加えて、BPMに呼応したディレイを、聴こえるか聴こえないかぐらいに薄くかけて安定させました。あと、ボーカルがギターと被らないように、イコライザーで修正しました。以上のさじ加減に苦労しました。

 

 

楽器音のレコーディングは、生楽器に近いほどコントロールが難しくなります。アコギやグランドピアノ、管楽器、更にはオーケストラなど、ちゃんと録るには、それなりの機材やスタジオと熟練した技術が必要です。

エレキギターも、電気を通してはいますが結構生楽器に近いところがあると感じます。飼い慣らされた羊の群れ (ソフトシンセ音) の中に、野性の狼を放つ、今回のミックスダウンは、そんなイメージでした。まだ狼を飼い慣らすまでには至っていませんが。

もうひとがんばりではないかと。

 

 

 

 

春もすぐそこまで来ています。(今日の金沢は大雪ですが…)

 

 

【2022年2月21日】「季節」ミックスダウンしています

という訳で、先週ギターをレコーディングした「季節」、ミックスダウンを行っています。これが元のサウンドに全く馴染みません。この馴染まなさは、アルバム「kisetsu 」収録の「限りなく穏やかに」以来です。いや、この曲以上の馴染まなさです。ちなみに「限りなく〜」もギター以外は全てPC音源です。

 

 

ヘッドフォンで聴くとそれなりに聴こえるんですが、車で聴くと、全く違うふうに聴こえます。ダイナミズムが全く感じられなくなります。リスニング環境によって全然違うふうに聴こえる、これははっきり言って、ダメなミックスの典型的なパターンです。

 

 

何がダメかと言えば。録ったギターの音、特にミュート音 (弦を完全に押さえずに弾く音) が、スピーカーで鳴らすとちゃんとリアルに聴こえない、これに尽きます。単に音量を上げればいいという問題でもありません。

はじめは「限りなく〜」のミックスを思い出しながら行っていましたが、煮詰まって救いを求めて?「ギター ミックスダウン」でネット検索したところ、山ほどのサイトでこの問題を扱っていました。つまり皆さん、苦労してるんでしょう。

 

 

いろいろと読んでみて、イコライザーとコンプレッサーとディレイがポイントであることは理解出来ました。しかし、これらのエフェクターは、諸刃の剣です。下手したら、音質が大きく変わってしまいます。

私は、ギターの音は「原音が命」派です。弾いたなりのそのままの質感が重要だと思っています。何とか上手い落としどころを見つけたいものです。試行錯誤は続きます。

 

 

 

 

 

そろそろ人々が集う、桜の季節です。「kisetsu 」ジャケットも撮った近くの公園。