制作日誌「ギター」

【2018年9月2日】新曲「ギター」書いてます。

 

 

 

あんまり人のお宅に伺う事のない私ですが、先週は2回も出向いて、それぞれ数時間話し込んだりしました。どうでもいい人とは5分と持たずに無口になる私ですが (←自分でも呆れるほど分かりやすい 笑)、音楽仲間だと安心して話が出来ます。

 

 

 

偶然にも、お二方の子どもさんも音楽好きで、それぞれの子どもさんの話などを聴いているうちに、一曲歌詞のイメージが湧いてきました。「ギター」というタイトルも、同時に生まれました。

家に帰って早速メモりました。そして歌詞をある程度書いてから、その言葉に合わせてメロディを作ってみました。私には滅多にない、詞先の曲になりました。

 

 

 

まだ公開するまでにはまとまっていませんが、サビはこんな感じです。

 

 

 

大人と子どもたち

 

 

見分ける魔法の音色が鳴り響く🎶

 

 

 

曲が出来たら先ず、お二方とその子どもたちに聴いてもらいたいです。

 

 

 

 

 

 

「ギター」のタイトルでパッと浮かんだのが、曽我部恵一さんの「ギター」と、デヴィッド・シルヴィアンさんの「レッド・ギター」。共にとっても好きな曲です。

画像はその「レッド・ギター」のPVから。モノクロ映像が曲に絶妙にマッチしています。

 

 

 

【2018年9月3日】「ギター」歌詞もメロディも出来ました

 

 

 

ギター

 

 

 

僕が少年の頃

爆音で鳴るギター

レコードを聴いていると

お母さん心配した

 

 

大切な友だち

見つける魔法の音色が鳴り響く

 

 

 

TVやラジオから

街中に溢れ出す

やがてそこら中で誰もが耳にする

魔法の音色たち

 

 

大人と子どもたち

見分ける魔法の音色が鳴り響く

 

 

 

歳を重ね僕らは

世界の広さを知る

あの頃考えたいろんな想いは

どこへいったんだろう

 

 

いつしか親になり

あっという間大きくなった

子どもが夢中のあの歌を聴くと

いつか聴いた音色たち

 

 

ねえママ、この歌を

弾きたいと娘言う

届いたギターは赤いレスポール

魔法の音色鳴る

 

 

大切な友だち

見つける魔法の音色が鳴り響く

 

 

 

大人と子どもたち

見分ける魔法の音色が鳴り響く

 

 

 

 

 

 

 

知人から頂いた画像、届いたばかりの新品のレスポールとマーシャルのアンプ。歌では「赤いレスポール」に変えました。

 

 

 

【2018年9月3日】「ギター」の歌詞に思う 〜 エレキギターの音はリトマス試験紙のよう

 

 

 

あっという間に出来た「ギター」です。創作モノとしてあたりまえの事ですが、フィクション・ノンフィクション、入り混じっています。

自分では、人に言えないような事実をフィクションを交えて歌詞として歌う事によって、何とも言えない、得難い開放感を得ています。

詩人・思想家である、故・吉本隆明さん (吉本ばななさんの父) 仰るところの「自己慰安」です。

 

 

 

そんなこの歌の最初のフレーズ。

 

 

 

僕が少年の頃

 

 

爆音で鳴るギター

 

 

レコードを聴いていると

 

 

お母さん心配した

 

 

 

これは本当の話です。

 

 

当時中学生だった私は、お小遣いでロックのLPレコードを買い始めていました。今聴くと騒音と言うには全然他愛のないものばかりでしたが。私が日曜日に部屋で大きな音でレコードを聴いていると、よく母親が紅茶とか差し入れに持ってきました。そして一緒にそのレコードを聴いたりしました。さすがに母親が部屋に来たら音量を下げましたが。

 

 

母親は、自分の息子は何でこんなうるさい音楽を好んで聴いているんだろうかと不安になっていたのではないかと思います。子ども心ながら言動でそう感じました。それ程当時、地方の田舎町ではロックはメジャーな音楽ではありませんでした。

いつの時代でも、子どもは親の理解を超えた感性でもって行動します。それが人類の進化であり知性であります。

 

 

(余談) 私には子どもはいませんが、職場の学生アルバイトさんや知人のお子さんと話をしていつも思うのは「私の子どもの頃より100倍は進化してるなー」です。頭が良くて、挨拶や気遣いが当たり前に出来て…。だからこそ逆に、繊細過ぎて社会に出れなくなってしまう子が多いのかなあと。

今の子に比べたら、私の子どもの頃など、原始人の集団ですよ (笑)。

 

 

話を戻します。

その、ロックの「ギュイーーン」というエレキギターの音が、気持ち良いか・単にうるさいか、で、ロックが好きになるか・そうでないか、が決まります。どっちが正しいかとか言う事ではありません。これは今も昔も変わらないんじゃないかと。「ギュイーーン」は、感性のリトマス試験紙のようです。「ロッキング・オン」の渋谷陽一さんも、そのような事を仰っていた事を憶えています。

 

 

 

大切な友だち

 

 

見つける魔法の音色が鳴り響く

 

 

大人と子どもたち

 

 

見分ける魔法の音色が鳴り響く

 

 

これは、そんなところから生まれたフレーズです。繰り返しますが、それが分かる人が偉い訳でも、そしてダメ人間な訳ではありません。たまたまその音 (ノイズ) に救われた人が多くいた、ただそれだけです。

 

 

 

 

 

 

再びレスポール。このレスポールというギターは、私の世代だと、ジミー・ペイジさん(レッド・ツェッペリン)が一番有名。次にジョー・ペリーさん(エアロスミス)、プログレだとロバート・フリップさん(キング・クリムゾン)といったところでしょうか。

とにかく重いので、数時間弾いていると肩が凝ります。そんなギターです。(私も若い頃愛用していました)

 

 

 

【2018年9月4日】「ギター」歌詞、「僕」を「あたし」に変えて歌ってみました 〜 人称代名詞あれこれ

 

 

 

「ギター」ですが、車の運転中に歌の練習している際に、歌い出しが「僕が〜」なのに、クライマックスでは「ねえママ、この歌を〜」と歌っているのに気がつきました。

あきらかにおかしいので、最初は何気に「ねえパパ〜」に変えたのですが、歌ってみてどうもしっくりとこなかったので、思い切って歌い出しを「あたしが少女の頃〜」と、歌の語り手を女性に設定して歌ってみたところ、こちらの方がいい感じに聴こえたので、そうしました。

 

 

 

人称代名詞が歌い手・作者と性別が異なったらどうなるかと言えば、フィクション度・抽象度が高くなります。「僕が少年の頃〜」だと、歌い手が自分の事を歌っている風に聴こえますが、声が男性で「あたしが少女の頃〜」だと「あ、物語 (フィクション) を歌っている」と、直感します。

 

 

 

実は古今東西、この手法は多く使われていて、いろんなすぐれた作品が残っています。小説でもよくあるみたいです。古くは太宰治の「斜陽」とか。有名なアーティストだと、故・プリンスさんが、’80年代のアルバムで、時々女性になりきって歌っていました。

 

 

 

プリンスさんの場合、レコーディングした声を、テープの回転数を上げてカン高い声に加工して、更には「カミール」という架空の女性キャラクターまで設定して歌っていました。徹底してますね〜 (笑)。「サイン・オブ・ザ・タイムス」(‘87年) に数曲入っていますが、「プリンス  カミール」で検索したら、同時期にカミール名義のアルバムまで用意していたみたいです。(未発表)

 

 

 

そして何と!プリンスさんは「犬」になって歌っている歌まであります。「La, La, La, He, He, Hee」という、これまた「サイン・オブ〜」期の曲です。「I am a dog〜」と歌い出して、途中から犬になりきってワンワンと吠えています。いや、すごいですね。。曲のクォリティも高いです。

 

 

 

日本でも、井上陽水さんが女性人称で歌っていました (今もかな?)。自曲のみならず、中森明菜さんとかの女性シンガーへの提供曲のセルフ・カバーもしていました。「飾りじゃないのよ涙は」など、明菜さんの歌に勝るとも劣らない色気がありましたね。

 

 

 

あと宇多田ヒカルさんも、「私」「僕」「i」「She」などいろんな人称代名詞を使いますが、異色なのは「俺の彼女」「ぼくはくま」です。前者は「俺」になりきって、ドスの効いたボーカルを披露、後者は「くま」(ヒカルさんが大好きなぬいぐるみのくま)になりきって歌っています。

 

 

 

 

探すと際限なくありそうですが、つまりは、ヒトの想像力は性別や人間さえも超えてしまえるという事ですね。

役者さんもそうだと思いますが、現実の自分以外の何かになれるというのは実に楽しい事です。まあ「恥ずかしい」と感じる方も多いかと思われますが、そんな方は単純に、役者とかミュージシャンになる必要がない人なのでしょう。(他意なし)

 

 

 

 

 

 

そのカミールのアルバムのブートレッグがニコニコ動画に全曲アップされていました。「サイン・オブ・ザ・タイムス」収録曲が中心ですが、未発表曲も聴けました。

私の好きな「ストレンジ・リレーションシップ」も収録されていました。この曲はプリンス&カミールのデュエット曲です。

 

 

 

【2018年9月8日】「ギター」完成しました〜!

 

 

 

歌入れとミックスダウンを完了。CDRに落とした音源を車で聴きながら、ああ終わった〜と、開放感に浸っています。先月末から作り始めたので、ほぼ10日で完成です。

 

 

 

作ってから思いましたが、今の私には、こういう歌詞とメロディ (久しぶりに童謡っぽい素朴なメロディ) が、一番歌いやすいという事です。

 

 

 

特に今回のは、才能豊かな若いミュージシャンには決して書けない曲ではないかと。普通のオジさんでないと書けない歌詞ではないかと、歌ってみて感じました。(出来たばかりなので自画自賛。これがしばらくすると、良くないところが気になり出す)

 

 

 

では完成した歌詞です。音源も、近いうちにアップしたいと思います。

 

 

 

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ギター

 

 

 

あたしが少女の頃   聴いていたレコードは

爆音で鳴るギター    お母さん心配した

 

 

大切な友だち

見つける魔法の   音色が鳴り響く

 

 

 

TVやラジオから   街中に溢れ出す

やがてそこら中誰もが耳にする   魔法の音色たち

 

 

大人と子どもたち

見分ける魔法の   音色が鳴り響く

 

 

 

時が過ぎ歳重ね   世界の広さを知る

あの頃悩んだいろんな想いは   何処いったのかしら?

 

 

別れの切なさや   夕暮れの美しさ

忘れたものはかぞえきれないけど   得たものあるかしら?

 

 

 

気がつくとママになり   いつしか育った子が

夢中になってるあの歌を聴くと   いつか聴いた音色

 

 

ねえママ、この歌を   弾きたいと娘言う

届いたギターは赤いレスポール   魔法の音色鳴る

 

 

 

大人と子どもたち

見分ける魔法の   音色が鳴り響く   × 2回

 

 

 

大切なあなたを

見つける魔法の   音色が鳴り響く