制作日誌「ユメヒトヨ」

【2018年10月12日】新曲「昭和のメロディ」(仮題) 書いています 〜 久保田早紀「異邦人」を聴く

 

 

 

こないだ焼肉を食べに行った際、有線で昭和のヒット曲が流れている話を上げましたが、多分その曲たちから着想を得て、昭和っぽいメロディが浮かびました。早速ボイスメモに入れ、アコギでコードをつけてみました。言葉のイメージは全くなくて、取り敢えず「昭和のメロディ」と仮題を付けました。

 

 

 

私の中学生の時に、新人シンガー・ソングライターの久保田早紀さんの歌う「異邦人」という曲が大ヒットしました。メロディがきれいで、歌詞のイメージが豊かで、当時誰もが好きになった曲ではなかったかと思います。焼肉屋でかかって、久しぶりに聴き惚れました。こんどの曲は、その「異邦人」をちょっと意識しています。

 

 

 

この曲は、迫力あるイントロと、途中で急に明るく転調するメロディラインが頭に残ります。あと、最後の決めセリフのような「🎶ちょっと振り向いてみただけの異邦人〜」。

私のこの曲もちょっと真似をして、マイナー・キーから、途中一転して明るく転調してみました。そしてまた暗く戻ります。曲調自体は「異邦人」と全く似ていませんが。

 

 

 

このところ意図して、少ないコードが循環する、変化に乏しい曲ばかり作っていましたが、今回のは久しぶりにメロディアスな曲になりそうです。でも、自分がリスナーとして聴きたいのは、もっと単調な曲なんだよなあと思いつつ。。

 

 

 

 

 

 

「異邦人」を歌う、久保田早紀さん。YouTubeにいろんな「異邦人」が上がっていました。

あらためて聴き直しましたが、この歌、サビがないんですね。今になって気が付きました。なので余計に、🎶空と大地が〜 の、メジャーに転調するパートが、まるで光が差し込んだように聴こえるんですね。そして終わるとまた淡々としたAメロに。いや〜、いい曲ですね〜。(メロディ同様、本人もきれいな方ですね〜)

 

 

 

 

 

 

今回はコードの出入りが激しいです。

 

 

 

 

【2018年10月15日】「昭和のメロディ」(仮題)、レゲエのリズムに

 

 

 

 

数日前に生まれた「昭和のメロディ」(仮題)、何となくいじっているうちに、レゲエになりました。このところ、作る曲のほとんどが横ノリのリズムばかりでしたが、今回も結局そうなりました。

この「昭和のメロディ」(仮題) は、ここ最近のに比べてメロディの起伏があるので、横ノリのリズムが苦手な方も聴きやすい曲になるのではと、勝手に思っています。というか、何とか聴きやすくしたいなあと。届くようにしたいなあと。

 

 

 

レゲエは若い頃のある時期、ものすごく聴き込んだ音楽です。ずっと作りたいと思いながら、聴きこんだ故についついハードルが高くなり、脳内で鳴る理想の音と実際に鳴る音とのギャップにいつも絶望して、完成には至らない、そんな感じです。なので数曲作ったレゲエの曲は、全て没になっています。親しい人にさえ、そのうちの1〜2曲しか聴いてもらっていません。

 

 

 

日本語で歌うレゲエは、日本語ライムのヒップホップ同様、なかなか音楽的に聴こえません。日本のレゲエのCDを聴いていて、イントロから歌に入った瞬間に、「…」(ガッカリ感) になった事が、実は多々あります。(過去の自曲もそう)

何故かと言えば、J–POPのような、メロディラインを歌うボーカル・スタイルだと、レゲエのリズムに上手くハマらないからです。レゲエのボーカルは、リズムでなわとびをするように、ビートの隙間隙間に上手く声を泳がせていかないと、どうもちゃんと聴こえないみたいです。線ではなくて点のボーカルです。この辺は、R&Bやヒップホップと同じ感じです。

 

 

 

それでも、レゲエ・ビートを愛して、歌ったり演奏したりしている人々は、日本にもたくさんいます。レゲエと思わずに、レゲエ風のJ–POP、歌謡曲、を作っていると思えばいいかなと、そう思う事にしました。

今度こそ完成させて、一人でも二人でもいいので聴いて頂きたいと思っています。

 

 

 

 

 

「異邦人」のように、イントロとアウトロのフレーズを、歌メロのラインとは違うメロディ/コード進行にして鳴らしてみました。よりニセモノ・レゲエっぽくなった気がします。

 

 

 

 

【2018年10月15日】「昭和のメロディ」(仮題) と、昭和のレゲエ・バンド「MUTE BEAT 」(ミュート・ビート)

 

 

 

ミュート・ビートは、’80年代に活動していた、日本のレゲエ(ダブ)バンド。リズム隊とキーボードとホーン・セクションが奏でるシンプルな楽曲を、エンジニアのメンバーが音響処理をして聴かせる、当時日本のレゲエ/ダブのバンドでは、オンリーワンのバンドでした。数十年経った今は、音楽好きの方でも知らない人が多いと思われます。

 

 

 

何故いきなりミュート・ビートかと言えば、レゲエにアレンジした、今作っている新曲「昭和のメロディ」(仮題) が、ミュート・ビートの一連の曲っぽい雰囲気だからです。今思うに、ミュート・ビートはマイナー・スケールの曲が殆どです。マイナー調、レゲエ・ビート、となれば、似るのも仕方ないかと。

 

 

 

それだけではなく、この曲で私の弾くベースラインが、ミュート・ビートのベーシスト、松永さんのそれと、結構似ている事も一因です。というか、私がモロに影響を受けているからなのですが。。

レゲエはベースラインが聴きどころで、私にとってミュート・ビートは、うねるような大音量のベースラインと、それに呼応するドラム、でした。(トランペットの小玉さん、スミマセン)

 

 

 

その松永さんのソロアルバムがリリースされた時は、待っていましたとばかりにすぐに聴いたのですが、ミュート・ビートのフレーズ程、ベースがそれ程うねってなくて、ちょっと拍子抜けした記憶があります。期待が大き過ぎた感があります。あのベースは、バンド・マジックだったのでしょう。

 

 

 

テクニシャン揃いのミュート・ビートでしたが、楽曲はいたってシンプル。解散した後からリリリースされた初期の音源を聴くと、結構テクニカルな曲/演奏を行なっていて、つまり、どんどん削って削って、あのシンプルな音に辿り着いたのでしょう。そもそもレゲエ/ダブはそんな音楽だという気がします。メジャーからのデビュー時には、何と歌までも削られていました。つまり、インストのアルバム。

 

 

 

実際私も当時聴いていて、音は斬新だけども曲は素朴だなあと感じていました。この印象は、今聴いても変わりません。あえて言えば、音は時代を感じさせますが、懐かしさをも感じさせるメロディは普遍で、新しくも古くも感じさせません。何となくですが私の目指したい地点です。

 

 

 

とは言え「昭和のメロディ」(仮題) は、元々昭和の歌謡曲っぽいメロディラインなので、シンプルには程遠く、転調や平行調といったギミックも使っています。ここは初志貫徹して、削ってレゲエっぽくせずに、歌詞も書いて、歌モノとして作り込んで行こうかと思っています。

 

 

 

 

 

これは、メジャーからリリースされたオリジナル・アルバム3枚と、初期の12インチ・シングルを集めた「STILL ECHO」と、メジャー・デビュー前の音源やライブが収録された「No.0 Virgin Dub」。

この他にも、ダブ・アルバムやライブ・アルバムがリリースされています。

 

 

 

【2018年11月12日】新曲「昭和のメロディ」に歌詞がつき「ユメヒトヨ」が生まれました

 

 

 

以前何度か上げた「昭和のメロディ」(仮題) の歌詞が書けました。「ユメヒトヨ」というタイトルです。「夢一夜」でしたが、同名曲があったため、「ユメヒトヨ」とカタカナにしました。

 

 

 

 

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ユメヒトヨ

 

 

※あれも夢   これも夢

夢一夜

過去も夢   今も夢

春の夜

 

 

※※花の色   色褪せて

夢一夜

塵となれ   灰となれ

花吹雪

 

 

遠くで鳴ってる鐘の声

諸行無常の響きありやと

 

 

あれも夢   これも夢

夢一夜

過去も夢   今も夢

夏の夢

 

 

行く川の   その流れ

絶えずして

もとの水   にあらずと

流れゆく

 

 

 

浮かんで消えて

また浮かんで

人の世のように

思いけりやと

 

 

 

※くりかえし

 

 

 

過ぎてゆく日々まるで

旅の途中のように

どこで暮らしていても

行き着く先同じなり

 

 

 

※くりかえし

 

 

※※くりかえし

 

 

※くりかえし

 

 

 

これを読んで「あれ、どこかで読んだフレーズが…」と思われるかもしれません。この曲は古典文学をモチーフに書いてみました。温故知新です。ざっと挙げると、「平家物語」「方丈記」「奥の細道」などです。宇多田ヒカルさんもヒット曲「Traveling」で、平家物語を引用していますね。

 

 

 

以前から、古典文学の「もののあはれ」について歌ってみたいと思っていましたが、ふと今回の曲は、これでいけるんじゃないかと閃き、一気に書き上げました。レゲエ・ビートにも上手くハマってとっても歌いやすく、すぐにレコーディングで歌えそうです。

 

 

 

上記の古典文学作品たちには、ある共通した通奏低音が流れていると感じます。それは私にも共感出来るものですし、今になっても読み継がれている物語であるという事は、それは私だけではなく日本人の多くに共通するものなのでしょう。

 

 

 

この歌で、私なりに、そのエッセンスを抽出してみました。いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

【2018年11月18日】「ユメヒトヨ」トラック完成!〜 ダブの魅力についてまた語ります

 

 

 

数日前に歌詞が生まれた「昭和のメロディ」改め「ユメヒトヨ」、バックトラックもほぼ完成しました。以前書いたように、ミュート・ビート (昔のレゲエ/ダブ・バンド) のようなレゲエの曲になりました。音もどんどん削っていって、間奏の転調メロディも削って、シンプルでスカスカした音になりました。でもレゲエはこれでいいのです。

 

 

 

出来上がってからそのトラックをコピペして、遊びでダブ・ヴァージョンを作ってみました。ディレイ、リヴァーブ、フランジャー、フェイザー、そしてイコライザー…。Cubaseに入っているいろんなエフェクターで遊びながら、ダブばっかり聴きながら過ごしていた、若かりし頃の一時期を思い出しました。

 

 

 

ダブに関しては、思い出したように過去にも何度かブログ記事に上げていますが、今回も違う言葉で語ってみます。

 

 

 

 

ダブは「時間のサンプリング」です。ダブ以前の音楽は、時間というものは自分の意識の外に流れているもので、音楽はその流れに沿って、メロディやリズム、ハーモニーが展開していくものでした。ところがダブは、そんな普遍的だと思われていた時間の流れを、意図的にぶった斬る事によって、「もう一つの」時間の流れを作り出したのです。時間を自分の意識で折り曲げたのです。

この、一本道だと思っていた時間軸が歪んでいく感覚をクラクラしながら味わうのが、ダブの醍醐味です。

ダブを聴いたことのない方は、こうして言葉で書くととても難しい音楽に感じるかもしれませんが、実際はいたってシンプルな音楽です。身体が動くダンス・ミュージックでもあります。音楽の持つ、人の心と身体を解放するパワーに満ちています。

 

 

 

私の作ったダブは実に稚拙なものでとても公開出来るものではありませんが、「ユメヒトヨ」のクライマックスで、ダブ的音響を隠し味で使ってみました。もっと精進して、人にお聴かせ出来るものにしたいなあと思います。

 

 

 

◎関連記事  (クリックで読めます)

引き算の音楽「ダブ」〜 ジャケがイイ!第7回 「テンプル・オブ・ダブ」

先日の続きと「引き算の音楽『ダブ』(11月14日) の続き 〜 鳴ってない音を聴く楽しみ

 

 

 

 

 

画像はこれにしようと、一番上の「ダブ・ロッカーズ・デライト」を探していたら、漁っている途中これだけのダブCDが出てきました。実際ダブCDはこの数倍はあります。。

 

 

 

この「ダブ・ロッカーズ・デライト」は、ギミックを抑えた「引き算のダブ」の極北のような音です。既に手元にありませんが、ジャケットの絵とライナー・ノーツはこだま和文さん (元ミュート・ビート) 。絵も文章もすばらしいです。

 

 

 

【2018年11月27日】「ユメヒトヨ」完成しました! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 〜 早速聴いて頂きました

 

 

 

本日、約束していた知人宅に伺う際に、採れたてのミカンと一緒に、この曲をどうしても持って行きたくて (次いつ会えるか分からないので)、最後に残っている歌入れを朝から行い、ミックスダウン、マスタリングまで終了、つまり完成しました。〆切があると仕事がはかどるというのは本当です。

 

 

 

ひとしきり話をした後、3曲入りのCD (「祝福の歌」「死について思うこと」「ユメヒトヨ」) を、CDラジカセでかけました。二人とも無言でじっと聴きました。感想も伺いました。その方らしい率直な感想でした。決してお世辞を言わないところが、その方のいいところです。(けなされたわけではありません 笑)

 

 

 

その話の中で、私の発言ですが「…でも音楽をやる事自体が既にプラスなんだから…」と何気に言いました。前後の文脈は端折りますが、どんな事だろうと、出来不出来はともかく、結果ではなくて、やる事自体に意義があると思います。

私に関して言うと、こうやって聴いていただける方が身近にいるだけで、何と言うか、救われた気がします。聴いていただいて、どうもありがとうございました。

 

 

 

恒例の最終の歌詞です。人生は一夜の夢だからこそ、楽しい夢をみたいものです。

 

 

 

 

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ユメヒトヨ

 

 

 

※あれも夢   これも夢   夢一夜

過去も夢   今も夢   春の夜

 

 

花の色   色褪せて   夢一夜

塵となれ   灰となれ   花吹雪

 

 

遠くで鳴ってる   鐘の声は   諸行無常の   響きありやと

 

 

※※あれも夢   これも夢   夢一夜

塵となれ   灰となれ   一夜の夢

 

 

 

※くりかえし

 

 

 

行く川の   その流れ   絶えずして

もとの水   にあらずと   流れゆく

 

 

浮かんで消えて   また浮かんで   人の世のように   思いけりやと

 

 

 

※※くりかえし

 

 

 

あれも夢   これも夢   夢一夜

君も夢   僕も夢   夏の草

 

 

過ぎゆく日々   旅の如し   行き着く先は   同じなりやと

 

 

 

※くりかえし

 

 

 

※※くりかえし