「ネット」、数年前のテイクを何度も聴き返しました。気付いたのは、ボーカル以外でマズい箇所がリズムトラックだという事です。
以前のリズムトラックは、全てCubase内蔵のソフト音源にを使っての打ち込みで、今聴き返すと、全くと言っていい程グルーヴ感が出せていません。
この曲は元々ヒップホップっぽい曲なので、そのリズムトラックを、サンプリング音源に差し替えました。これだけで、前のトラックよりも格段にグルーヴィーになったのは言うまでもありません。
あと、少し前に録り直した「FREE」同様に地声で歌う為に、ピッチを4音下げました。言葉数が多くヒップホップっぽいこの曲こそ、ちゃんと地声で歌うのがいいかなと。
その他のパートーーピアノやギター、オルガン、シンセサイザー…に関しては、極力そのままのアレンジと音色を使用しました。作った当時の感性を優先しようと思ったからです。効果音も、ほぼそのまま残しました。
あれこれ触って、ようやく形になりました。ところで、この曲はいつ生まれたんだろうと気になって、過去ブログを調べたら、何と’17年3月、ちょうど私が当HPを立ち上げてブログを上げ始めた頃でした。おそらくそれから数回、録っている筈です。
アルバムのリリース関連や、HPの立ち上げでお世話になっている方々のほとんどが、顔も知らない、声も聞いたことのない、ネット上のお付き合いです。
顔を合わせたり電話をしたりで仕事をしていた、今までの私にはまったく馴染みのなかった世界で、それなりに新鮮です。
そういう感じを、歌にしてみました。
と記されていました。つまりこの「ネット」、単純にインターネット初心者の所感を歌った曲という訳です。
あれから音楽活動も継続して行なっていて、今ではネットのみの人間関係は、リアルの関係の数倍に膨れています。まさに「♫ 君の顔や喋る声や 歳も知らないけれど 知ってる〜」です。
そしてリアル以上に重要な関係を築いている方々も、数人いらっしゃいます。リアルの大切な方々同様に、末永くお付き合いをしていきたいなあと。
「ネット」をリメイクしていて、そんな事を思いました。
近くの公園のベンチにとまっていたトンボ。本文とは全く関係ありません。