「雨の匂い」は「Dolphins」同様、今春のコンディションが良くない時に作った曲です。PCを使わず、アコギを弾きながらメロディを作り、ヘッドアレンジで時間をかけずにサッとレコーディングをしました。そんな事もあって、今ひとつ音がこなれてないなあと、時々聴く度に感じていました。
実は次のアルバムの準備は年が明けてからやり始める予定でしたが、寒くなるとまたコンディションが落ちるかもしれないと危惧して、今から少しずつ始めようかと思い、そろそろこの曲にも手を入れる事にしました。
この曲ですが、ここ数年の自曲には珍しい、ふた昔前ぐらいの正統的?なJ – POPテイストがそこはかとなく感じられます。歌詞も、かなり抒情的です。時代が巡って、今となってはこういうのもいいんじゃないかなと、実は思っています。
そういう訳で、ヘッドフォンでじっくりとリピートしながら、ああでもない・こうでもないと手を加え、結局アレンジを部分的に大きく変えたバージョンが出来ました。歌も録り直そうかなと考えています。
歌詞に使ったタチアオイの花。ペーパーフラワーのようなパサついた質感に見える花びらが気に入っています。咲き始めると梅雨に入り、てっぺんまで咲くと梅雨が明けると云われているそうです。