このところ、新曲と並行して次アルバム収録予定曲のブラッシュアップを行っています。昨日と今日で「時間を買う」を手掛けました。「時間を買う」は、夏、身体の調子が戻った頃作った曲です。
大きく変えたところは、コーダに繋がる間奏部分です。ちょっとあっさりし過ぎているなあと常々思っていましたが、良いアイディアがなく、そのままになっていました。
ところが数日前、久しぶりに、トロ・イ・モアのデビュー・アルバム「カウザーズ・オブ・ディス」(‘10年) の、あの時間がぐにゃっと捻れるような音響を聴き、あ、これだ!と思いました。その音響、言語化するには私のチカラでは無理なので、興味ある方はYouTubeやサブスク等で聴いていただけたら良いかと。
このアルバムで鳴らされる音響処理は、’24年現在では既に懐かしく聴こえます。そう、新しいものは古くなる、という法則が、ここでも当てはまっているという訳です。
しかし、流行りが終わっても普遍化しているモノはちゃんと残ります。その残っていると思われる音を用いて演ってみました。
結果、今までの自曲では鳴らした事のないような音響になりました。現時点では優劣の判断を下しかねるので、しばらく寝かしておいて様子をみようかと思います。
参考にした「カウザーズ・オブ・ディス」。初めて聴いた時はかなりの衝撃でした。何と、もう14年も経っています。