「二人のおじいちゃん」、草案が既にあったのでスラスラと書けました。このリリックに関しても「FURUSATO」や「27CLUB」同様、説明不要です。例のよって歌いながら若干書き直すかもしれません。
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二人のおじいちゃん
僕には二人のおじいちゃんがいた 僕には二人のおじいちゃんがいた 一人はお父さんのお父さんで もう一人はお母さんのお父さんで 当たり前といえば当たり前の話 当たり前といえば当たり前の話
僕には二人のおじいちゃんがいた 僕の二人のおじいちゃんは 若い頃戦争に駆り出された 若い頃戦争に駆り出されたそうな 太平洋戦争真っ只中 太平洋戦争の真っ最中の頃 お父さん方のおじいちゃんは 軍隊の軍医さんだったそうな
その頃僕の住んでいたうちには 買ったばかりの中古車の軽四 数ヶ月に一度の外食の日には ドライブが楽しみで仕方がなかった 電話器やカラーTV、ラジカセはあっても まだエアコンは遠い先の未来 夏は今ほど暑くもなくて 扇風機で十分な北陸の夏の夜
時々昔の話を聞くけど 本当にあった出来事とは思えず 遠い世界のおとぎ話を聞いてる そんな気分になったものだ
戦争を知らない僕らの 息子娘が産んだ子どもたち
学校からの帰りに 公園で遊んでる 無邪気に遊んでる 無邪気に遊んでる
やがて長い戦が終わって 長い戦が終わって 二人とも無事に帰ってきたけど それからが大変だったそうな
お父さん方のおじいちゃんは 人が変わったように お酒に溺れて 毎日毎日浴びるように ぶっ倒れるまで呑んだくれた挙句 そのうち身体を壊して 早々に逝ってしまったそうな…
お母さん方のおじいちゃんは 日々雀荘に入り浸り 賭け麻雀に明け暮れて そして同じく浴びる程のお酒を 呑んでは暴れ呑んでは暴れ 小さかったお母さんは 部屋の隅っこで縮こまって 震えていたそうな…
そんな話を両親や 親戚の叔母さんから 僕は聞かされた 僕は聞かされた
戦争は人が死んでしまうだけでなく 関わった人の人生を 心を 大きく 変えてしまう 変えてしまう
一人でお酒呑んでる時 時々僕は思い出す
たまらない気持ちになるけど 忘れちゃいけない 忘れちゃいけない
僕には二人のおじいちゃんがいた 僕には二人のおじいちゃんがいた
二人のおじいちゃん 二人のおじいちゃん 戦争に駆り出された 二人のおじいちゃん
近所の公園。溶けて無残な?姿の雪だるまとカマクラ。今の子どもたちも、こういうの作るんだなあと。先日朝撮影なので今はどうなっているやら…。