【2025年11月4日】実家でスライ&ザ・ファミリー・ストーンを聴く

冬用スタットレス・タイヤを取りに、実家に帰っています。それでいつものようにレコードを聴いているのですが、今回はスライ&ザ・ファミリー・ストーンです。
先月ディアンジェロさん逝去後、あらためて彼の旧譜を聴いていますが、実家のレコード棚で何を聴こうかと物色していた際、その流れで何となく目についたのが、彼らのレコードです。

 
 

 

私が若い頃購入したスライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバムは3枚です。’71年リリース「暴動」、’73年リリース「フレッシュ」、そして「フレッシュ」までの2枚組のベスト盤「アンソロジー」です。
「アンソロジー」はすぐに馴染めましたが、「暴動」と「フレッシュ」は一聴して?だった事を憶えています。聴くたびに新しい発見があり馴染んでいく、そんなレコードでした。

 
 

特に「暴動」は、先ず音質に馴染めず、聴いてガッカリして暫くレコード棚に埋もれたままでした。まだ「ローファイ」という概念が無い、キラキラした音色と派手なリバーブが効きまくった音が主流の’80年代半ばの事です。今ではホントに良い音だなあと聴く度に感じます。嵩じて自曲にもサンプリングして度々使ったりしています。
ファンクから祝祭感、高揚や連帯感、なるものを排除したら、どう聴こえるのか?「暴動」は、そんなファンク幻想、的な要素を一切排して鳴らされている、骨と皮だけの密室ファンク・ミュージックです。
 
 

‘90年代末のネオソウルに地続きなのは、「フレッシュ」の方です。このアルバムは前作「暴動」を発展させたような沈んだファンクと軽やかでグルーヴィーなファンクが同居しています。
何と言っても凄いのは、1曲目「イン・タイム」で、このリズム観・ビート観はとんでもないなあと。リズム隊を一新したのが完全に成功しています。唯一無二のクールなファンク・ミュージックです。

 
 

 
私がハタチぐらいの頃から暫くの間、プリンス&ザ・レボリューションがポピュラー音楽のトップ・ランナーとして素晴らしいアルバムをリリースし続けていましたが、当時、そのプリンスの影響で再評価の波が来たのがスライ&ザ・ファミリー・ストーンでした。つまり、40年程前には、既に伝説のミュージシャン扱いされていたという訳です。

 
 

そんな事もあってか、今年になって逝去のニュースがありましたが、結構聴き込んだアーティストにもかかわらず悲しみや喪失感を感じる事は殆どありませんでした。一つの時代を作った偉大なアーティストの幕が降りたんだな、という極めて冷静で月並みな感情でした。
それでもおそらく、私が音楽を聴いている限りは定期的にずっと聴き続ける、そんなアーティストではないか、そう思います。
今更ですが、謹んでお悔やみ申し上げます。

 
 
 

 
左から「暴動」「アンソロジー」「フレッシュ」。
 


 
「イン・タイム」リピートしています。