「還暦 rap!」無事配信リリースされました。今回はいろいろ思うところもあり、セルフ・ライナーノーツという形でアルバムの補足をします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラップに関してはハタチぐらいの頃からランDMCやグランドマスター・フラッシュ、アフリカ・バンバータ等、いわゆるオールドスクールのヒップホップからつかず離れずで聴いていましたが、そのうちラップの最大の武器である「リアルな言葉」が逆に邪魔?に聴こえるようになり、次第にヒップホップから遠ざかっていきました。ギャングスタ・ラップなど、平和な極東の島国に住む私には、遠い国のおとぎ話のようでした。
英語圏における歌唱スタイルとしてのラップは、今のポップ・ミュージックの王道である事は言うまでもありません。英語の発声で歌をうたうと、究極的にはラップになるのでしょう。日本人の私が聴いても、それぐらい自然に聴こえます。
じゃあ日本語だと無理なのか?と言われれば、そんな事はありません。今時の日本語ラップはスキルがとても高いものも多く、一般的にも徐々にですが受け入れられてきています。
その数10年後、自分で歌を作り出して漠然と思い始めたのが「歌にしきれないけれど歌いたい言葉がたくさんあるなあ」です。そんなモヤモヤもあってか、去年の今頃、ふと「ラップで歌ってみようかな」と思い付きました。
音も言葉も洗練されてきた日本語ラップですが、自分が聴きたい・共感出来る歌はと言えば、実は殆どありません。単純に、今時のラップを聴くには私は歳をとり過ぎているからでしょう。
という事もあって「自分で聴いて納得出来る言葉で書こう」と思い立った訳です。
リリックは基本的に身の回りの現実を題材に書き始めましたが、段々と理想が入ってきました。「枯れた還暦人」が私の理想ですが、残念ながらまだまだ煩悩が多く、書いたリリックのように上手く枯れてくれません(笑)。ある意味、理想を歌うロック的な言葉になりました。
結局約半年間で10数曲作り、その中から9曲選んでこのアルバム「還暦 rap!」になりました。過去一で濃密な曲作り期間でした。曲的・言葉的には拙いものも多いのですが、一度でも聴いて頂けたら嬉しいです。

