全く知らない方でしたが、「音楽はデザイン的じゃないといけない」のタイトルから興味を持ちインタビュー記事を読んで、音を聴いたら驚きました。すっかりハマって数曲YouTubeサーフィンしました。
Vaundyさんは21歳のシンガー・ソングライター&クリエイター。音も映像も全て自分で行なっているところが、今どきのクリエイターだなあと。(最近はぼちぼちと他者と演り始めたとのこと)
数曲聴いて感じたのは、どの曲も概聴感が大きく、一度聴きですっかり耳に馴染んでしまうところです。音楽スタイルはシティ・ポップです。
「…みんなが絶対に気持ちいいと思っている部分も当てていく、みたいな気分でそのときはやってましたけど、今はまたもっと自由に作っています。」
「…現代のオリジナルって、散らばっているピースを面白くハメることだと思うんです。…」
ーーインタビュー記事より抜粋
まさにそんな音 (笑)。そう言われると身もふたもないんですが、聴くと納得です。こういう作り方は、大瀧詠一さんや昔の小沢健二さんの系譜ではないかと。「ア・ロング・ヴァケーション」「ライフ」的です。作り方だけではなく、醒めているけどアツい歌でも、そう感じます。最近よくある、昔の名曲のコード進行を利用して作るのとは、ちょっとニュアンスが違います。
そして、上記の発言の「今はまたもっと自由に作っています」から。米津玄師さんのハチ時代、小沢健二さんのフリッパーズ時代のように「今までのは習作だったのでは?」と思わせるような、更に素晴らしい作品を作って下さることを願っています。期待のし過ぎでしょうか (笑)。
前回上げたストーンズとは逆に、一昔前のポップスが好きなおじさん・おばさんに、ぜひ聴いてほしいです。