月別アーカイブ: 2026年5月

【2026年5月29日】森敦の言葉を思い出す

本日、アルバム音源は勿論、その他諸々の資料をディストリビューターに送って、ようやく肩の荷が降りました。あとリリースまでに行うのはHPの更新のみです。
そんな業務を行いながらふと思い出したのが、私の敬愛する昭和の作家、森敦さんの言葉です。ここに引用するのに、書籍を引っ張り出してその部分を再読しました。

 
 

文章は苦労していくと、だんだん上手になります。自己をはっきり表現していく文章になります。

 
…確かに、みな上手になるのですが、内容の空虚なものは、ますます空虚さを表してきます。充実したものはますます充実したものを見せてくれるのです。

 
ーー森富子「森敦との対話」より引用

 
 

 

そう。歌も音楽も、全く同じです。「…内容の空虚なものは、ますます空虚さを表してきます。」当たっているだけに、何と恐ろしい言葉でしょうか。そのような表現を、私もたくさん聴いてきています。

 
 

歌や、ギターやピアノ…楽器は、練習さえすれば、誰でも必ず上手くなります。シンセサイザーも、触っているうちにいろんな音色をコントロール出来るようになります。しかし、上手い歌や演奏が、必ずしも表現として魅力的かと言われれば、そんな事はありません。
それはどうしてなのか?を具体的に説いているのが、上記の言葉です。

 
 

あらためて肝に銘じて、今後の創作に携わっていきたいと思います。

 
 
 

 

【2026年5月27日】何とボーズ・オブ・カナダの新作がリリースされます

アルバムが完成して肩の荷がひとつ降りたという感じで、久しぶりにのんびりと、このところマイ・ブームが続いているエクスペリメンタル・ミュージックを聴いていました。

 
 

そして偶然そのうちのひとつである、スコットランドのエレクトロ・ユニット、ボーズ・オブ・カナダ (以下BoC) を聴いていて、何気なくネット検索したところ、何とつい2日前の記事で、ニュー・アルバムが5月29日にリリースされるとの情報が上がっていました。てっきり解散したのかと思っていました。13年振りだそうです。

 
 

 
 

BoCは、ロックの楽器を使ってエレクトロニカ/アンビエント的な音を奏でるユニークなユニットです。丁度レディオヘッド「KID A」でエレクトロニカに興味が向いていた当時の私にピッタリな音で、頻繁に聴いていました。

 
 

この’00年頃というのはエレクトロニカが割とメジャーになっていた頃です。当時は新しい音楽だ!と興奮していろいろと聴きあさったものです。
その当時の音を、今でも時々YouTubeで耳にしたり、自分の所有する音源で聴いたりしていますが、最近になって感じるのは、ポップスやロック以上に、時の試練に呑み込まれてしまった曲が多いという事です。平たく言えば、古臭く聴こえるという事です。新しい、は古くなる。まさにそんな言葉通りだなあと。

 
 

そんな中でもこのBoCの音は、時の試練に耐えうる普遍性のある音なのではと、さっき3rd. アルバム「ザ・キャンプファイアー・ヘッドフェイズ」を聴いていて思った次第です。
ニュー・アルバムではどんな音を鳴らしているのでしょうか?多分、あまり変わってないような気がするのですが…。