【2018年12月30日】雪の夜とエレクトロニカ 〜 頂いた音源を聴きながらエレクトロニカについて考える

さっきまで、本日ファイアーストレージで届いた、エレクトロニカのクリエイターMさんの音源を聴いていました。午前零時で、外は雪がチラついています。静かに時を刻む電子音は、そんなシチュエーションにピッタリとマッチします。

 

 

ところで一般的には、エレクトロニカというのは敷居の高い、難しい音楽と思われているフシがあります。音楽の三大要素と言われる、リズム・メロディ・ハーモニー、そのどれもが曖昧だからです。いわゆる「聴きどころ」が分からないから、敬遠されるのではないかと思います。

でも実際はそんな難しい音楽ではありません。秀れたエレクトロニカは、皆、実に素朴でシンプルな音を奏でています。

 

 

 

例えば誰もいない海辺を散歩すると、波や風の音や鳥の鳴き声とが重なって、目を閉じても海辺を感じることができます。深い森林を散策すれば、同じく目を閉じても森林に居る事が、周囲の音のざわめきで感じることができます。

 

 

エレクトロニカは、そんな大自然の中に佇んでいる時と同様に、リズムにのるとかメロディを追いかけるとかせずに、ただ音の響きを聴いていればいいだけです。

刻むビートがうるさかったり、動くメロディがうっとおしかったり、そんな時は、静かなエレクトロニカにそっと耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

私の大好きな曲、テレフォン・テル・アヴィヴ「ファレンハイト・フェア・イナフ」で始まる、NicoBoxの「真夜中のエレクトロニカ・カフェ3」。ヘヴィロテと化しています。エレクトロニカはちょっと、という方も、この一曲目だけでも聴いてみてはいかがでしょうか。