先日のブログ記事に上げた「ボタンを外す時」、アドバイザーの清水玲さんのコメントに、ハッと閃いたところがあり、早速本日ブラッシュアップしました。
閃いた箇所のコメントです。
「創作をしている時に中心となるコンセプトを決めることは、着想の源や音楽の方向性を決めるときに役に立つ手法かもしれません。しかし、音楽の向かう方向に逆らってまで、コンセプトを優先する必要はないと思います。しっかりと全体を俯瞰する視点を持って、見直してみてください。」
つまりひと言でいうと「ちょっと頭でっかちになっているんじゃない?」という旨を仰っているのだと理解しました。ズバリ書くと、沸点の低い人だと頭に血がのぼってカッときそうなので、このように丁寧に表現されたのだと受取りました (笑)。それ程この曲は、良くも悪くも歌詞の世界観に縛られているからです。
ところが歌詞のシュールな世界観とは裏腹に、この曲はワンコード (サビはツーコード) のシンプルなファンクです。作り始めの当初は予期していなかった、ファンクのグルーヴが感じられます。清水さんは、もう少しこのグルーヴを立てた方が、メリハリがついて良くなるのではないか、と仰っているふうに感じました。私の勝手な解釈かもしれませんが。
前述のコメントの前に「…間奏の部分に、強力な印象のドロップのような楽章を作って、劇的な変化をつけても良いかもしれません。」ともあります。これはいいアドバイスではないかと。(他人のアドバイスは決してタメになるものばかりではありません)
それで早速2小節追加してアクセントをつけてみたところ、歌詞の展開に付随する性急さが若干薄れて、少しだけですが、ゆったりとしたデジタル・ファンクっぽくなりました。
とは言え、表現に於いて「短所は長所」です。短所を直すと同時に良さも薄まるのは、今まで何度も経験しています。なので、ストーリーに沿っての音作りは変えずに、グルーヴパートを差し込んだだけにとどめました。結果的に前のバージョンよりも良くなったような気がします。
ところで、アドバイザーの清水玲さん。どんな方か気になって「録れコン」HPを調べたところ、肩書きが「ベーシスト/アレンジャー」でした。なるほどと腑に落ちました。あらためて、ありがとうございました。