ほぼ出来上がった「神童」のリリックを読み直して思ったのは、これは否定的内容でいかんなあ、です。世の中にもしかしたら、少年の頃に神童と呼ばれていた思い出を糧に、日々がんばって生きている人も多数居るかもしれない、と思ったからです。
私の「神童」は、そんな人々を否定的に歌っているので、これはアウトだと。
という訳で、あらたに書き直したのが「無縁墓」という歌です。あらためてトラックを聴き返していたら浮かんできたリリックです。
こちらもボツにした「神童」同様、かなり長くなり、コンパクトにまとめるのに一苦労しました。
ラップのリリック、私の場合、書いていると話が膨らんだり飛んだりして止まらなくなりがちです。世のラッパーの方々はどうやってリリックを纏めているのか、他人事ながら気になります。
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無縁墓
毎年の八月お盆の時期になったら そそくさと田舎に帰って レコード聴いたり本読んだり
のんびりぼんやり過ごすのが 僕のルーティン 僕の夏のルーティン
そのついでにって言ったら申し訳ないけど ご先祖さまや両親の お墓詣りに出掛けるのも
これもまた僕のルーティン これもまた僕の夏のルーティン
お墓詣りの前には お墓掃除する訳だけど 一年に一回しか 掃除なんてしないから
墓石の間あいだに 伸び放題の草を 刈るところから始めるのは ホント大変な作業
令和の夏で体力削られ ぐったりとなってしまう 何歳までこんなこと出来るのか心配
いっそ墓じまいしようか などなど考えたり
生い茂る草たちその生命力に あらためて驚きつつどんどん刈ってゆく
唯一名前を知っている草ドクダミの茂み 百年の昔からここに生えてたような
なんとも言えない懐かしい匂い ご先祖さまたちも嗅いでいたんだろうか
しばし手を止めて 墓石に腰掛ける 抜けるような青空 青空
諸行無常 万物流転 盛者必衰 泡沫無限 有為転変 生々流転 生者必滅 会者定離…なり
いつ頃からか記憶は全然ないけど ウチの墓の隣の お墓の有り様
大変なことになっている そう、大変なことになっているんだ
雑草伸び放題 地震で崩れた灯籠そのまま 紅い花のサルスベリ 四方八方伸び放題
うちのお墓まで伸びてきてて しょうがないなあと 勝手に枝を切りとったり
ところで気付くとそのお墓 うちの倍ほど大きくて 高く悠然とした 重厚なフォルム誇り
周りのお墓を見下ろす存在感 そう、周りのお墓を見下ろす存在感
ご先祖さまはさぞかし 立派な方だったんだろうと 荒れ果てたお墓見て想いを馳せる
それが今じゃあこの有り様 時の重み如実に感じる
諸行無常 万物流転 盛者必衰 泡沫無限 有為転変 生々流転 生者必滅 会者定離…なり

うちのお墓ではありません(笑)。無縁墓で検索した画像から。