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【2023年10月31日】実家でザ・ローリング・ストーンズを聴く

数日前にリリースされた新譜「ハックニー・ダイアモンズ」が、まさかの大傑作のローリング・ストーンズ。ちょうど実家に帰る機会があったので、旧譜のアナログ盤を堪能しています。

今では信じがたいのですが、ストーンズは’60年代のデビューから’80年代半ばまでの20年間、ほぼ毎年アルバムをリリースし続けていました。どのアルバムも、安定のグルーヴを鳴らしながらもちゃんとその時々の流行りの音をしっかり採り入れています。

 

 

 

ストーンズの魅力については何度か書いているので、今回はごく私的な、ストーンズとの出逢いについて。

20代に入り、ファンクやレゲエ等のブラック・ミュージックにハマりはじめてから、あれほど熱心に聴いていたパンク/ニュー・ウェイヴから耳が離れていきました。私がストーンズを聴き始めたのは、そんな頃です。

 

 

思えば私が高校生の頃、ストーンズは「エモーショナル・レスキュー」(‘80年)「タトゥー・ユー」(‘81年)「スティル・ライフ」(‘82年)、と毎年アルバムをリリースしていて、それらはFMラジオで聴いています。「スタート・ミー・アップ」などはしょっ中流れていました。

ところが、20代になった耳で聴いたストーンズは、高校生の頃に聴いたストーンズとは、まるで違う音楽に聴こえたものです。ストーンズって、こんなによかったのか、と。つまり高校生の頃と、耳が、感性が、変わったのでしょう。

 

 

 

そんな事を思い出しながら、アナログ盤を聴いています。あれから40年近い年月が経っていますが、ストーンズの音楽は全く変わらず心に響きます。

 

 

 

 

数多いストーンズのアルバムの中で、一番黒っぽくダウナーな、マイ・ストーンズ・フェイバリット「ブラック・アンド・ブルー」を聴きながら。空間に直接音を刻みつけるような、独特のミックスも魅力です。

 

 

【2023年10月30日】「円を描く」リメイクしています

愛読書である森敦の著書「意味の変容」にインスパイアされて、昨年作った楽曲「円を描く」ですが、サウンドのイメージが定まらずに勢いで作った為、トラックが実に中途半端に聴こえます。そのうち録り直そうとずっと思ってきましたが、今がそのタイミングかなと。という訳で、音色から大幅に変えて録り直しています。

 

 

何故サウンドのイメージが定まらなかったと言えば、この曲のボーカルが、朗読というか演説調のポエトリー・リーディングという初めてチャレンジするスタイルだったので、いろいろと迷いも多く、上手くいかなかったのではないかと。

あれから月日も経ち、何となく出来そうな気がしています。

 

 

 

今回のリメイクでは、前回中途半端だったサウンドデザインを’80’s テクノのテイストで纏める事にしました。これは「FREE」を作って際に閃きました。矢野顕子さんの楽曲「アセンブリー」(‘84年) の音像を大いに参考にしています。大きな音で鳴らしたキックドラムは、当時の細野晴臣さんの音源からのサンプリングです。シモンズのドラム音も若干大きくしました。

 

 

ゴールのイメージが明確になると、作業はあっという間に進みます。既にほぼ完成しました。あとは細部の見直しです。

自分的には思い入れのある楽曲なので、ようやくリベンジ出来た気分です。

 

 

 

 

歌詞も若干手直ししました。