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【2024年12月12日】養老孟司先生の記事に思う

 

 

以前、犬を連れて時折り話しかけながら散歩をする人たちにインスパイアされて、「音楽を聴く犬」という曲を作りました。アルバムのタイトルにもなっています。

朝の散歩時によく見かける光景ですが、犬は当然、首輪+ロープ、で絶対に勝手に走り回らないようにされています。つまり、そこにはもはや「野生」はありません。

 

 

今朝の記事を読んで。タイトルにある「サルやイノシシが畑を荒らすようになった以外過ぎる理由とは…」ですが、養老孟司先生は、こう語っています。

 

…でも真相はおそらくイヌ、正確にはイヌの不在であろう。すべてのイヌを紐でつないで、自由には動けなくした。それでいちばん喜んだのは、サルであり、イノシシであり、シカだったらしい。日本にもはやオオカミはいない。

 

 

犬と野生動物の話は、「一方の秩序が、他方の無秩序を引き起こすということ」つまり人間及び人間社会の比喩として語られています。

この後、記事では「現代社会の根本的な問題」について言及していきます。やっぱり養老孟司先生の話は面白いです。

 

 

【2024年11月19日】谷川俊太郎死去

 

 

谷川俊太郎さんは、日本を代表すると言っても過言ではない詩人。その言葉に触れて感銘を受けた方は星の数程いらっしゃるのではないかと。

 

 

私が初めて谷川俊太郎さんを知ったのは、中学二年生の頃、国語の授業での事。先生の詩の朗読が私の琴線に触れたのが出逢いです。その詩は「生きる」です。

 

 

詩は自由です。書きたいという心があれば、誰でも書けます。読んで下さる方がいなくても、書くだけで、無数に掛かっている心の鍵の一つが、スッと外れる気がします。もっとも、それに気づいたのは、それから数十年後、50歳を超えてからですが。

 

 

追悼として、一昨日、兵庫県知事選挙の様子をYouTubeで観ながら書いた一編の詩を上げます。

タイトルは「真実」。

 

 

 

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真実

 

 

 

ここに 物体が一つある

 

 

 

あるひとは この物体を眺めて

 

「丸い」と言う

 

あるひとは この物体を見つめて

 

「いや、三角だ」と言う

 

お互い一歩も譲らず 口論の末 争いあった挙句 二人ともしんでしまいました

 

 

 

ここに

 

「真実」という名の

 

一個の円錐形の物体がある…

 

 

 

私に詩の楽しさを教えて下さった谷川俊太郎さん。謹んでお悔やみ申し上げます。