「プリンス×ディアンジェロ×JディラなVOODOO的世界観に満ちた、美しくDOPEなR&B!」(タワレコ)
「ディアンジェロをコーネリアスがリミックスしてアフリカで再生したら・・・きっとこんなかんじ♪(HMV)
数日前購入したアルバムです。昨年のリリースです。店頭で手にとって、スマホで調べたところ、上記の大仰なコピーが目に留まり、購入しました。
このところのブラック・ミュージックはヒップホップばかりが目立っていますが、このアルバムはヒップホップではなく、昔懐かしのファンクのノリでした。いろんなアーティストを引き合いに出して語られていますが、私はスライっぽいなあと感じました。
そのリズムは、昔のレアグルーヴを再構成しているいうか、新しく聴かせるところが、新世代を感じさせます (←上手く説明出来ません)。デジタルっぽいけどグルーヴしています。聴いててクセになります。
引き合いに出されている著名なブラック・ミュージシャンの中に、ポツンと、コーネリアスの名前が記されていて、聴いてなるほどと。先程「再構成」と書きましたが、「編集している」とも言えます。
このレジナルド・オマス・マモード四世という方は、イギリスのブラック・ミュージシャンです。そう言われると、イギリスっぽい音に聴こえます。(言われたら感じるレベルですが)
メロディのキャッチャーさがなく、一般レベルでのヒットは難しいと感じますが、このアルバムを聴いたミュージシャンが触発されて、こういうグルーヴで、もっとメロディアスな曲を作り出すのではないか、そう感じました。ヒップホップだけでなく、こういうファンクももっと聴きたいブラック・ミュージックのリスナーは、私だけではないと思います。
一つだけ残念というか惜しい点が。曲がどれも短く、3分を超えているのが、全19曲のうち5曲しかありません。ここから、というところで終わってしまいます。こういうグルーヴは、せめて4〜5分は続いて欲しいのですが…。これも今風なのでしょうか?(まあこの辺も、コーネリアスっぽいけど)