前回のブログに「60歳からの人生の再スタート云々…」と書きましたが、実際のところ、60歳というのは、体感的にはどんなものなのでしょうか。もちろん人ぞれぞれで、健康で日々充実して働いていて、そんな事考えた事もないという方も多いのではないかと思います。
私が数年前から思っている「60歳」というのは、こんな感じです。
小学生の頃。夏休みがあと10日 (つまり、8月20日過ぎ) で終わり、宿題を全くやってない事に気付いた時の心境。
自分がウルトラマン (初代の) で、怪獣と戦っている時に、いきなり胸のカラー・タイマーが鳴り出した時の心境。
夏休みは約40日。2倍にすると80日。あと10日の夏休みを同じく2倍にすると、あと20日。「日」を「年」に換えると、仮に80年の人生なら、60歳は、まさしくあと10日しかない夏休み、です。
ウルトラマンの地上での寿命は3分間。カラー・タイマーが鳴り出すのが、例えば30秒前だとします。(カラー・タイマーはエネルギー切れのサインなので、鳴り出す時間は決まってないそうです)
これを仮に人生75年として換算すると、カラー・タイマーが鳴り出すのは、62歳です。
日々慌ただしく生活していると、このままずっとこんな時間が続くのかなあと錯覚してしまいがちになりますが、そう、まさしく錯覚なのです。還暦は、あと10日の夏休み、もしくはカラー・タイマーが鳴り出す一歩手前のウルトラマン、なのです。
しかも実際のところ、75歳や80歳まで元気で居られない可能性も大いにあります。
まあこんなくだらない事を考えるのは私一人かもしれませんが、こうやって数字を突きつけられると、あともうちょっとだ、もうひとがんばりしよう!と思ってしまいます。
夏休みの宿題を猛ラッシュで行う小学生のように、怪獣を倒す為に必殺技を繰り出すウルトラマンのようにがんばるのを、全然具体的ではありませんが、来年度の目標にしたいです。
幼い頃ウルトラマンを見ながらいつも思ったのは、出てきた瞬間にスペシウム光線を出せばいいのに、です。でも今は違います。あれは一種の火事場の馬鹿力で、カラー・タイマーが点滅するまで一生懸命に戦わないと出せないんだ、と、今は勝手に思っています。
私も、ウルトラマンのスペシウム光線的な必殺曲?が生み出せるように、日々精進したいものです。