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【2017年6月30日】昨日6月29日はビートルズ記念日でした

私の自家用車は、朝エンジンをかけたら、何故かいきなり「本日◯月◯日は、◯◯記念日です」と毎日アナウンスが流れます。そして先日29日は何と「ビートルズ記念日」でした。気になって調べたら、ビートルズ来日にちなんだそうです。さすがは365日記念日のある国です。

 

もう1年以上前になりますが、Nadaさんというシンガーの方の依頼で、ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のバック・トラックを制作した事があります。
元々私もこの曲は好きだったので、二つ返事でお受けしました。そして、とりあえずアコギでコード表を追って弾いてみたのですが、あまりにも変なコード進行でビックリしました。

 

何とか仕上げる事が出来ましたが、私なりの解釈で、原曲よりも随分ファンキーで重苦しくなりました。Nadaさんは歌がすごく上手い方で、歌入れの際に立ち会いましたが、この歌いにくいトラックでもちゃんと自分の世界で歌いこなせていて、ちょっとした驚きでした。
リンク貼付が上手くいかなかったので、もし興味のある方がいらっしゃいましたら、「I Am The Walrus」「Nada」「YouTube」で検索してみて下さい。素敵な歌声が堪能出来ます。

 

「アイ・アム・ザ・ウォルラス」制作後も気になって、ビートルズの中で好きな曲の数曲を、ちゃんとタブ譜で追ってみたところ、ウォルラス程ではありませんがユニークなのが多く、改めて感心しました。
でも多分ビートルズの曲のほとんどは、ジョンやポールが何となく弾いて・口ずさんだのを、4人で演ってみて、何となく出来上がっていったのでしょう。

 

実はこのトラック制作の際、先に、同じくビートルズの「ロッキー・ラクーン」(「ホワイト・アルバム」収録) 風のアコギが軽やかなリズムを刻むトラックを作ったのですが、結局そちらをボツにして重い方が採用になりました。
ビートルズの曲は、私に限らず誰がどんなアレンジで演っても、それなりに聴けるものが多いです。この許容度の高さ、懐の深さが、多くのカバー・ヴァージョンを生み出している要因ではないかと思います。
私の、肩に力が入った稚拙な「ウォルラス」のトラックも、その高許容度にあやかっています。

 

そんな事を思いながら久しぶりに、好きな曲がたくさん入っている「ホワイト・アルバム」を聴いてみました。

 

【2017年6月29日】限定された人生を生きる人たち〜勸玄くん、佳子さま、そしてショーン・レノン氏

今朝のyahoo!ニュースに、歌舞伎役者の市川海老蔵さんのお子さんである勸玄くんが、さっそく七月大歌舞伎で史上最年少の宙乗りに挑む、という記事が載っていました。
昔から思っていたのですが、歌舞伎役者や皇族のお子さまは、一生の仕事が幼少の頃から決まってしまっている中で、自身の自我とどう折合いをつけて大人になるんでしょうか。

 

そんな話を、知人友人とよくお酒の場などで話をしたりします。まあヒトの人生を肴にして呑んでいる訳ですね。
「俺だったら耐えられんわー」「一生食いっぱぐれんし、いいんじゃね?」「小ちゃい頃から洗脳 (言葉が悪いが、教育です) しとるから、別に気にせずやっとるんじゃない?」など、いろいろですが、最終的には、「でも、辞めれんて、キツイな〜」「ほかにやりたい事あるんじゃないかな〜」に落ち着きます。

 

ひと昔前だったらともかく、この情報化時代、思春期に外部からインプットされる情報も昔とは比べものにならない程多いと思います。現在の皇族の佳子さまや愛子さまは、まさにそんな時期を乗り越えようとしているのだと思います。

 

私も以前は「俺だったら耐えられんわー」派でしたが、歳とともにちょっと変わってきました。
元々自分の生というのは他から授かったもので、なんだかんだで数十年したら滅んでしまう、不自由なものです。そして、その中でどんな自分の好きな何かをしても、不満や行き詰まりを感じるものです。どんな人生にも、自由もあれば不自由もある。いい事もあればよくない事も起きる。何事も腹を括って行えば、そんな限定された生の中で自分が解放される瞬間も、時には経験出来る、と。

 

いつからか、皇族も、サラリーマンも、あるいはフリーターも、ホームレスも、おんなじ一つの人生なのではと思えて来ました。(普通とは逆で、私の中では右に行く程自由でいいなあと思っていました 笑。)
それぞれの人生の中で充実している時というのは、誰が敷いたレールの上でもよいので、とりあえずは自分の速度で走れている時ではないでしょうか。

 

タイトルは、このブログ本文を書く前に、勸玄くんや佳子さまを思って付けましたが、書き進めるうちに「限定された人生を生きる人たち」は、私たち全てではないかという気がしてきました。

 

 

数多くの「世襲アーティスト」の中でも、「ジョン・レノンとオノ・ヨーコの息子」という、最も重い荷物を背負ったショーン・レノン氏。ライブで、そのジョンの作とされるビートルズの「ユーヴ・ガット・トゥ・ハイド・ユア・ラヴ・アウェイ」を歌っている画像です。肩の力が抜けた歌と演奏が素晴らしいです。
親と比べられるのを承知での、自ら選んだアーティスト活動です。初期は歌・曲調ともに親父そっくりでしたが、近年は力みのない作風で、親の呪縛からどんどん遠くに進んでいる気がします。