ネットTVでR&Bを聴きながら、そういえばここ数年オムニバス盤を買っていないなあと思いました。オムニバス盤は、コンピレーション盤ともいいます。複数のアーティストの曲を一枚のアルバムに編集して収録している企画盤のことです。
オムニバス盤から遠ざかったのは、多分YouTubeを観はじめてからです。それまでは、リサイクル・ショップでよく買っていました。(中古のオムニバス盤は安いので、お手軽に購入出来る)
YouTubeやネットTV同様、オムニバス盤を聴いて気に入った曲のアーティストのアルバムを、更に深く掘り下げて聴く、という聴き方でした。
オムニバス盤には、大きく分けて3種類あります。一つは時系列でまとめたもの。もう一つはジャンルでまとめたもの。そしてもう一つは、ドライブ向けや今なら卒業ソングとかの、シチュエーションものです。その他、著名な個人が好きな曲をセレクトしたものとか、インディーズのレーベル所属アーティストを集めたものとか。
私がよく聴いていたのは、ジャンル及びジャンルの時系列でまとめたものです。
長年いろんなオムニバス盤を聴き続けてきた経験上、ハズレがないのが、R&Bやレゲエなど、ブラック・ミュージック系のオムニバス盤です。これらのジャンルは、演る側はアーティスト・エゴよりも「ジャンルの音」を最優先に制作しています。そして、ミュージシャンのスキルが例外なく高い。なので、このジャンル自体が好きな人なら、どれを購入してもほぼ間違いありません。
逆にハズレが多いのが、ロックのオムニバス盤です。ハズレという言い方はちょっと違うような気もしますが、ロックはアーティスト・エゴが強力で、その表現の世界観の振れ幅がアーティストによって全然違うからです。自分にとってヒットするのとそうでないのとの差が大きく分かれます。ロックが「その他の音楽」と呼ばれる所以です。
ロックでもある程度様式化された、エモやヘヴィメタなどのオムニバス盤は、そのジャンルが好きな人には面白いのではと思います。
などなど思いながら、画像を撮ろうとオムニバスCDを集めていたら、思いの外その枚数の多さにビックリしています。途中で集めるのを止めました。これはその中のごく一部です。
ちなみに、前回ブログのインディア・アリーさんの「ビデオ」は、一番上の「オーガニック・イズ・ビューティフル」(’03) 収録曲です。
このアルバムは、生音を多用したナチュラルなR&Bを集めたもので、私の中では大ヒット盤です。