タイヤ交換の為実家に帰りました。それでいつものようにレコードに針を落として、のんびりとしたひと時を過ごしました。
その聴いたレコードの一枚が、ルー・リード「メタル・マシーン・ミュージック」(‘75年) です。このところエクスペリメンタル・ミュージックがマイ・ブームなので、そのお陰?でこのレコードを思い出したという次第です。
聴きながらWEBサイトを閲覧していましたが、この作品の批評で最も的確だと感じたのが「蕎麦を食べたくて蕎麦屋に入って、食券番号呼ばれて取りに行ったら、ハンバーガーが皿に乗ってて、え〜っとなった…」というような文章です。Amazonのレビューで読めます。
つまり、ロックやポップスを聴こうとしている人が聴く音楽ではないし、とんでもない駄作とかいう批評も全くもって見当外れだという事です。
不思議なのは、購入した当初は全く分からず、かといって中古屋に売ろうとも思わず (そのうち良く聴こえるようになるのではと思ったので)、数回聴いてそのまましまい込んだこのアルバムが、今聴くと結構心地良く聴こえる事です。そう。今聴くと、割と聴きやすいノイズ・ミュージックです。そのうち心地良い音に…という予感が当たってよかったです。
どこが心地良く聴こえるかと言えば。しばらく聴いているとノイズの洪水の中にもコード感をおぼえます。そして、響きにある種の統一感を感じます。全く似ていませんが、深い森林の中で、虫の声や鳥の声、木々のざわめき、等が大音量で鳴っている、そんなイメージを喚起させます。まあそう感じるのは私だけかもしれませんが。
多分ルー・リード本人としては、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの2nd.「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」の延長線上として作ったのだと思われます。このアルバムの最重要曲「シスター・レイ」からリズムとメロディを取っ払うとこうなる、みたいな。
何はともあれ、当時ちゃんと出逢う事が出来なかった音にようやく出逢えた、そんな気分になりました。


実はこのアルバム、D面 (何と2枚組です) のラストはエンドレスの溝になっていて、手動でカートリッジを持ち上げないと永久にノイズが鳴り続けます。ビートルズ「サージェント・ペパーズ〜」みたいです。
↑ 画像はまさにそのパートを聴いているところです。