先日録った曲のうち、帰ってから先ず「生命」をリミックスしました。
この曲は自曲では珍しくサウンドの8割がサンプリングのドラムとギターで組み立てられていて、つまりギター音が最重要なので、帰ったら先ず手掛けようと帰りの車中で決めていました。
今回のスタジオでは、Aメロバックのカッティング、ブリッジのオーケストレーションとソロ、そしてコーダのソロを録り直しました。
カッティングは、前回よりも数段音色が良くなっていたので、単純に音量を大きくしました。ブリッジのオーケストレーションは、左右両方録ったのですが、聴き返してみて、片方だけ採用、もう片方は前の音色を使いました。
こうする事によって、左右と、センターのソロの音色が皆違うふうに鳴りました。イメージ的には、ビートルズのラスト・アルバム「アビイ・ロード」のオーラス前「ジ・エンド」の、ジョン・ポール・ジョージのそれぞれ音色の違うソロプレイを連想させようかと。(ちょっと無理がありますが)
一番時間がかかったのはコーダのソロです。録っている時もg君といろいろ話を重ねて、その時は、ラストに向かってノイジーにしていってグシャッと終わろうか、と言っていましたが、実際手を加えてみると、私のエンジニアリングのテクニックが足りないみたいで、どうもイメージ通りにいきません。
それで考えたのは、この曲のリズムはブレイクビーツっぽいテイストで、ドラム音もサンプリング音をコマ切れにして使っているので、ギターも最後はそんなテイストで終わったら面白いんじゃないか、という事です。
ギターのパートをコマ切れにして、コーダ最終盤に左右に振って終わらせてみたところ、イメージ通りに曲を終わらせる事が出来ました。
そんなこんなで何とかリミックスを終えた「生命」、もう少し手を加えたらもっと良くなる気がします。思いっきり大風呂敷を広げたような曲想や歌詞なので、負けないようにちゃんと完成させたいです。