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【2023年10月7日】ヨルシカ「月光浴」を聴く

先日YouTubeのオススメに上がってきた、ヨルシカ「月光浴」。「大雪海のカイナ」というアニメ映画のテーマソングです。

 

 

 

ヨルシカは、クリエイター+女性ボーカルのユニット。音源はもちろん打込み。最近多いこのパターンのアーティストの中では1番よく聴いています。というか、この手のユニットの音楽、私はヨルシカしか聴いていないような。

 

 

どこが魅力かと言えば。リズム感やボーカルの乗り方はヒップホップを通過したJ – POPのそれですが、そこで鳴らされるメロディが、何というか、昭和的テイストに溢れている点です。そしてそのバランス感覚が絶妙です。変な例えですが、井上陽水さん「少年時代」を今どきのノリで演ったみたいです。

 

 

数ヶ月前にYouTubeに上がっていた数曲「第一夜」「斜陽」(そう、このユニットも「YOASOBI」同様に文学モチーフ曲が多い) が、音数が少なく比較的地味だったのですが (個人的には大好きです)、今回の「月光浴」は、映画の主題歌という事で、まるで米津+DAOKO「打上花火」のように派手です。これはヒットするんじゃないかと、数回聴いて思いました。

 

 

ヨルシカや、先日の「松本隆トリビュート〜」に感性が動くという事は、自分内で昭和ルネッサンスが起こっているのかなあ、などと思ってみたり。

 

 

 

 

 

【2023年10月6日】松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート・アルバム「風街であひませう」を聴く

今日から近隣のイオンモールのTSUTAYAで、CD100円セールが始まりました。(数週間前に偶然200円セールに出くわした際に、次のセールのチェックをしていた)

今日は初めからそれ目当てでイオンモールに出掛けました。行くまでのガソリン代や貴重な時間を差し引いてもお得な気がしたからです。

 

 

という訳で、前回の200円セールと同じく3枚購入してきました。CD売場、人が多いのにビックリしました。

そのうちの一枚が「風街であひませう」(‘15年)。

 

 

 

松本隆さんのトリビュートという事で、もちろん全曲松本隆さんの作詞曲です。いろんなアーティストが参加して、いろんなタイプの曲が入っていますが、殆どのアレンジを鈴木正人さんが手掛けているので、アルバムとしての統一感がしっかりとれています。

 

 

面白いのは、「白いパラソル」「探偵物語」「Tシャツに口紅」「SWEET MEMORIES」といった、私の世代なら誰もが皆んな知っている超ベタな昭和の歌謡曲も、鈴木正人さんのアレンジにより、見事にノスタルジックなシティポップと化しているところです。

我々が歌謡曲と認識するのは、実はあのアレンジと歌唱だったからであって、楽曲自体の基本構造は今も昔もさほど変わりがないんだなあと、これらの曲たちを聴いて感じました。

 

 

 

白眉は細野晴臣さんの歌う「驟雨の街」。イントロで一瞬、はっぴいえんどの名曲「夏なんです」のフレーズが弾かれ、ドキッとしました。調べたら、この曲ははっぴいえんど解散直後に残された未発表曲でした。青臭い歌詞とメロディが心に沁みます。

 

 

他にも、これも細野さんの曲で大好きな「風の谷のナウシカ」、スピッツ「水中メガネ」等、聴きどころが多く、たった100円で購入してスミマセンという感じです。この秋の愛聴盤になりそうです。