数日練習してそれなりに歌えたので、本日レコーディングしました。最近作る曲は、歌入れしてからアレンジを変える事が多くなってきています。いや、アレンジどころか歌詞やメロディまで変える事もあります。以前はほぼ脳内で組み立てていたのですが、今のやり方の方が面白いものが出来るような気がします。
私は表現に於いての「無意識」を、以前は信用していませんでした。だからなのか、ジャズやプログレッシヴ・ロックの長い即興演奏や、ノイズ・アーティストの即興ライブ等は熱心に聴いていません。知性でしっかり考えられて作られた、あるいは知性で無意識をコントロールしている表現が好きでした。まあそう言いながらも、レゲエやダブはよく聴いていましたが…。
そんな価値観が変化したのは、自分で曲を作り始めてからです。何かを産み出すというのは不思議な行為です。曲は、気付いたら生まれているという感じです。つまり、無意識の領域からやってくるという事です。
それでも少し前までは、なるべく意識してコントロールしたいなと考えて作っていました。だから出来るだけ脳内で音を組み立てていたという訳です。
ところが最近の数作では、そういう脳内での作り込みを止めています。この「君に揺れる」に至っては、メロディが決まらないままトラックメイクを進めて、しかもその都度その都度簡単なミックスダウンを行なっています。
そうやって、作り方を変えると曲の雰囲気も変わってくるのではないかと思います。
この「君に揺れる」も、ようやく最終段階まできました。ミックスダウンした音源を聴き返すと、もうあと一捻り必要だと感じます。もう少し聴き込んで、その一捻りを探します。
ススキもキレイになってきました。