「二人のおじいちゃん」リリックを大幅に推敲して、歌入れ及びラップのレコーディングを行いました。現在ミックスダウンを行なっているところです。完成までもう少しです。
この曲のトラックはかなりの部分でアンビエント/エレクトロニカ的な音響を鳴らしています。こういう音はヒップホップではあまり聴かないので面白いかなと思ったのと、私のラップはかなりゆっくりしているので、それを強調する為です。遅いのは単純にヘタだからですが、表現に於いては短所は長所です。
以下、歌詞最終版です。
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二人のおじいちゃん
僕には二人のおじいちゃんがいた 僕には二人のおじいちゃんがいた 一人はお父さんのお父さんで もう一人はお母さんのお父さんで 当たり前といえば当たり前の話 当たり前といえば当たり前の話
僕の二人のおじいちゃんは 僕の二人のおじいちゃんは 若い頃戦争に駆り出されたそうな 若い頃戦争に駆り出されたそうな 太平洋戦争真っ只中 太平洋戦争真っ只中の頃 お父さん方のおじいちゃんは 軍隊の軍医さんだったそうな
その頃の僕が住んでいたうちには 去年買ったばかりの中古車の軽四 数ヶ月に一度の外食の日には ドライブが楽しみではしゃぐしかなかった 電話器やカラーTV、ラジカセはあっても まだエアコンは遠い先の未来 夏は今ほど酷く暑くなくて 扇風機で十分な北陸の八月
終戦記念日にTVを観てると 現実にあった出来事と思えず 遠い世界のおとぎ話聞いてる そんな気分になったものだ
子ども遊ぶ 遠く眺める 公園の樹木 揺らめく
戦争を知らない僕らや 息子娘 その子どもたちが 無邪気に遊ぶ
やがて太平洋戦争が終わった 長い長い戦が終わった 二人とも無事に帰ってきたけど それからが大変だったそうな
お父さん方のおじいちゃんは 人が変わったように お酒に溺れて 滝の水を 浴びるように 毎日ぶっ倒れるまで 呑んだくれた挙句 そのうち身体を 壊してしまって 復員して早々 逝ってしまったそうな 復員して早々 逝ってしまったそうな
お母さん方のおじいちゃんは 日々町の雀荘に入り浸っては 賭け麻雀に明け暮れて尚且つ もう一人のおじいちゃんと同じように 浴びる程のお酒を 呑んでは暴れて おばあちゃんとお母さんと 兄弟たち皆んな 部屋の隅っこで縮こまって いつもいつも震えていたそうな…
そんな話をお父さんやお母さんや 仲のいい親戚の叔母さんから 小さかった僕はよく聞かされた 小さかった僕はよく聞かされた
二人のおじいちゃんの心の中では まだ戦争は続いていたのだろうか?僕には分からない 僕には分からない
子ども遊ぶ 遠く眺める 公園の樹木 揺らめく
風が吹いている 優しく 子どもたち笑う 無邪気に笑う
子ども遊ぶ 遠く眺める 公園の樹木 揺らめく
戦争を知らない僕らや 息子娘 その子どもたちが 無邪気に遊ぶ
一人でお酒を呑んでいる時 今でも時々思い出す たまらない気持ちになるけど なるけど 忘れちゃいけない 忘れちゃいけない
僕には二人のおじいちゃんがいた 僕には二人のおじいちゃんがいた 一人はお父さんのお父さんで もう一人はお母さんのお父さんで
僕には二人のおじいちゃんがいた 僕には二人のおじいちゃんがいた 一人はお父さんのお父さんで もう一人はお母さんのお父さんで
戦争に駆り出された 二人のおじいちゃん 戦争に駆り出された 二人のおじいちゃん…
数日前の晴天の日。春はもうすぐそこに。(でも今日は雪降ってます)