「ミュージック・ライフ」は、私が初めて購入した音楽雑誌です。中学生の頃です。同じクラスの女子に見せてもらって、その雑誌の事を知りました。好きなクイーンが大々的に載っていました。
私に限らず、当時の近い世代のロック好きの少年少女は、絶対にこの「ミュージック・ライフ」は目を通した事があるんじゃないかと。そのぐらいメジャーな雑誌でした。
私が読んでた当時は水上はる子さんと東郷かおる子さんが編集長でした。今思うに、お二人ともミーハー・ロック少女のなれの果て、といったオーラを放っていたように思います。調べたら、その前は星加ルミ子さんという、これまた強力なロックにかぶれた?女性でした。
しばらくして私は「ロッキング・オン」「ドール」「ミュージック・マガジン」… といった理屈っぽい男性的なロック雑誌の方に興味が移ってしまい、「ミュージック・ライフ」から、いわゆる「卒業」してしまいました。
しかし今思うに、ロック雑誌の在り方として正しい?のは、理屈っぽい「ロッキング・オン」「ミュージック・マガジン」ではなく、ミーハーな「ミュージック・ライフ」の方ではないかと。オンナ・コドモを熱狂させる事にこそ、ロックの真実があるのではと思います。そこには、オトコの理屈を吹き飛ばす強烈なパワーがあります。