という訳で、一年。早いようですが、やっと一年経ったという気もします。
今まで50年以上生きてきて、真剣に考えて自分の言葉でこんなにもたくさんの文章を書いたのは、これが初めてです。
最初は5〜6行で既に言葉に詰まってしまい、数時間考えてようやく10行程書ける程度。アップも数日おきというペースでしたが、書いているうちに、次第にスラスラと言葉がつながるようになってきました。
そして何でこんなに続けることが出来たのかというと、単純に、読んで下さる方がいらっしゃったからです。読まれるとなると、がんばって書いてしまいます。しょっ中でなくても、一度でも目を通していただいた方々には、本当に感謝しています。
ところで (ブログを) 書くという行為ですが、私の場合、思っていることを書くという感じではなく、指が記憶や思考を引っ張り出してキーを勝手に打っていく、そんな行為です。キーボードに打ち込む文章が予め頭の中にある訳ではありません。音楽でいうと、インプロヴィゼーション (即興演奏) のようなやり方です。
漠然と感じたことがあって、それに沿って指が動いていくという感じでなので、後から読み返すと、ある意味他人が書いた文章のように読める時もよくあります。書いてから、ああ、自分はこんなことを考えていたんだ、こんなことを感じていたんだ、こんなことを憶えていたんだ、と。変な言い方ですが、自分が先生であり生徒であるような。
「自分は他者である」という言葉が身に染みて分かったこの一年でした。
曲を作ったり歌詞を書いたりするのも同様です。気がついたら出来ていて、後から、自分はこんなメロディが好きなんだ、こんなリズムに合うんだ、とか、よく思います。
この歳になって、自分への興味がますます湧いてきた気がします。これが昔から言うところの「内なる声をきく」という行為なのかもしれないと感じています。
では、引き続きよろしくお願いします。
今朝の空。一年前よりもくすんでいましたが、青空でした。(一年前の空は一番最初のブログで見れます)