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【2023年6月28日】「紙を切る少女」(一応) 完成!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*

仮歌を入れてから数日。今朝も歌ってみたところ、上手く歌えたのでこれでOKとしました。仮歌を入れた時点である程度細かいミックスを終えていたので、いつもは時間のかかるミックスダウンも割と早く終わりました。

 

 

一応完成はしましたが、聴くポイントが分からない人には、不安定でかなり聴きづらい、という曲になりました。もう一捻りして分かりやすくポップにしたいところですが、アイディアが浮かばないので、一先ずこれでしばらく寝かせておこうと思います。

 

 

他人が聴いて云々、は別とすると、自分的にはこの曲「紙を切る少女」は、実験的ではありますが、イノベーションを感じさせる出来になりました。少し前に作った「霧の街」が発展して、新しい扉を一つ開けた感があります。

…と、こんなところで自画自賛してもしょうがないので、早速反省点を抽出して (実は曲が出来たらいつも一人で反省会をしている)、次に繋げたいと思います。

 

 

 

 

歌詞最終バージョンです。

 

 

【2023年6月26日】コーネリアスのアルバムがリリースされます 〜 先ずは言葉 ーー「音楽と言葉」のインタビュー記事から

出版されてもうかれこれ数10年前になりますが、「音楽と言葉」という本が手元にあります。私は数年前に今後も読み返すであろうと思った本、数10冊のみを残して、その他全てリサイクル・ショップに売ってしまったのですが、この本はその残った貴重な本の一冊です。

 

 

 

 

この「音楽と言葉」、副タイトルの「あの人はどうやって歌詞を書いているのか」でも分かりますが、数名のミュージシャンに「歌詞」について特化したロング・インタビューを行なっている本です。ミュージシャンはかなり偏った人選で、ピンっとくる人とこない人がはっきり分かれると思います。私はピンっときたので購入しました。

いつ出版されたのか、気になって本の最終ページを見たら、初版発行2009年、とありました。自分自身、音楽制作を全く行なっていない、どころか、やろうとも思っていない頃です。

 

 

 

 

それでこの面々の中で、面白くて何度も読み返したのが、コーネリアス (小山田圭吾さん) のインタビュー記事です。小山田さんが他のミュージシャンたちとは全く違った地平に立って歌詞を書いているというのが、このインタビュー記事を読むとよく分かります。

 

 

コーネリアスの歌詞は、他のミュージシャンと全く違った目線で書かれています。その秘密に迫っているような記事です。インタビュアーは何とフリッパーズ時代の歌詞 (小沢健二さんの歌詞) についても問いかけていて、小山田さんはごく普通に淡々と答えています。小沢ファンも面白く読めます。

 

 

コーネリアスの歌詞の大きな特徴は、先ず、無邪気な子どものように言葉をパッと発声したところからスタートしている点にあります。発声される言葉の響きを最重要視して書かれているその歌詞は、しかし音なしでただ読んでも、ちゃんと面白く読めます。

ターニングポイントは、アルバム「ファンタズマ」(‘97年) でしょうか。ここから、「ポイント」(‘01年)、「センシュアス」(‘06年)、と、音も言葉もミニマム化していきます。

 

 

前作「メロウ・ウェイヴス」(‘17年)を経て「変わる消える」「火花」等、最近の曲 (ニュー・アルバム収録) を聴く限り、そんな言語センスが更にポップに分かりやすく開けて表現されているようです。アルバムのリリースが待ち遠しいです。