【2019年2月6日】「八月に降る雨」、ミックスダウンをやり直しました

2/2の記事「前に作った曲を聴き返しています」で触れた「八月に降る雨」、結局ミックスをやり直し、何とか再完成しました。

一聴してそんなに変わったと感じられる訳ではなく、聴く人が聴くと分かる、そんな程度だと思いますが、自分的にはかなり変わったと感じます。

 

 

実はこの曲が一番好きだと仰ってく下さる方が、私の曲を聴いて下さる数少ないリスナーのうち二人もいらっしゃって (直接言われるのは滅多にないことです。よっぽど気に入ったんだと思いました)、こういう曲は大事にしようと思い、やり直した次第です。この曲のように、好きか無視かどちらかの曲というのは、とても重要だと感じます。

 

 

それで、どこが変わったかといえば、ボーカルの音量を少し絞ったのと、ボーカルトラック及びリズム・トラックの一部を、数十分の一秒・数百分の一秒ズラして、いわゆる「タメ」を作ったところです (ソフトだとそんなことも出来る)。これにより、たたみかけるようなメロディが、ブランコをゆっくりと漕いでいるようなノリになりました。それから、更に音数を減らしました。

 

 

頭にあったのは、寡作だけどもR&Bのトップ・ランナーの一人、ディアンジェロさんのビートです。この人のビートや歌は、タメどころかズレまくっているのですが、そのズレが実に気持ちよく聴こえます。ここまでやると、一種の発明レヴェルです。(言葉ではこれ以上説明できません)

 

 

ギターを弾いていて偶然出来た曲ですが、今度意識して、こういう遅い曲にチャレンジしたいと思います。

 

 

 

 

デビュー・アルバム「ブラウン・シュガー」(‘95年)。このアルバムはまだ普通のノリですが、次作「ヴードゥー」(‘00年)、その次の「ブラック・メサイア」(‘14年) は、ビートがズレまくりの、スローでドロドロのファンク。ハマるとクセになり、リピートし続ける羽目になります。

 

それにしても、こんなに寡作でレコード会社からプレッシャーかけられないのかな。多分好きにやらせてもらうのを前提として契約してるんでしょう。アメリカのメジャー・レーベルは実に太っ腹ですね。