【2019年2月11日】新曲が生まれました! 〜 今度の曲は、少しだけ昔の坂本龍一の曲っぽいです

今回は少し音楽的な話。

今度の曲は、久しぶりに凝ったコード進行です。ふたつ前の「続いていく世界」で試みた進行を、もう少し掘り下げてみました。

 

 

「音楽の三要素」という概念があります。音楽は、リズム・メロディ・ハーモニーから成り立っている、という考えです。近年では「音楽」の範囲が広がり、一概にこれが全ての要素とは言い難くなってきていますが。

この三要素について、いろんな曲を聴いたり自分でもいろいろとトライしてみて思うのは、耳に残る曲は、このうちのどれもが秀れているという訳ではなく、どれかが突出しているという曲です。

 

 

ブラック・ミュージックだと、メロディやハーモニーは動かないけど、リズムが細かく動き、そのノリで聴かせます。ワン・コード、ツー・コードでカッコいい曲はたくさんあります。J−ポップだと逆に、リズムは縦ノリで単調なのが多いけど、メロディやコードの動きで聴かせる曲が多い。

更に自曲を省みると、メロディが大きく動く曲はコードはそんなに動かさず、逆にメロディの起伏のない曲は、コードを細かく動かしたり、リズムを凝ってみたり、その方が、上手く作れています。

 

 

それで今度の曲は、コード進行をより細かく動かしてみました。小節の途中でさりげなく転調させたり、メジャーにもマイナーにも属さないような進行及びメロディだったり。

そうやって、出来たパターンを繰り返して聴いていて気付いたのは「昔の坂本龍一さんの曲っぽいなあ…」という事です。(マネした訳ではありませんが。。)

坂本さんの音楽は結構聴き込んだので、こうやってアウトプットされるのも必然かなと。このまま作り込みたいと考えています。

 

 

坂本さんの曲の、あの不安定で儚い美しさは、コードは動きまくり、キーもさりげに転調しまくり、テンション・コード使いまくり、そんなところから生まれていたのでしょう。よく聴くとメロディはいたってシンプルな曲が多いのですが、そのシンプルなメロディを際立たせる複雑なコード・ワークが絶妙だったという事です。あの世界は、メロディだけでは作っていなかったという事ですね。

「水面を優雅に浮かぶ白鳥も実は水面下では必死に足をもがいてる」という言葉を思い出します。(この表現、実際はそうではなく、白鳥は苦もなく普通に水面に浮いているらしいですが)

 

 

 

私のこの曲、ボーカルを入れるつもりなので、歌が入れば坂本色も少しは薄れるんじゃないかなと思っています。