【2019年5月7日】コリーヌ・ベイリー・レイが来日します 〜 日本でも多くの人に聴いてほしいアーティストです

 

 

 

セルフタイトルのデビュー・アルバムでいきなり全世界でブレイクした、イギリスのシンガー・ソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイさんが、5月末に来日します。

この方はイギリス人ですが、ブラック・ミュージシャンで、オーガニックなR&Bっぽい音・リズム感とイギリス人らしいポップなメロディが、上手くミックスされている音楽性です。基本、地味な音楽なのですが、時折ポップな曲もあります。

 

 

こういうオーガニックな横ノリの音楽が、一つの流れとして(音楽ファンの間で)認知されたのは、’90年代終わりのネオ・ソウルからです。

私は当時、そのネオ・ソウルのトップランナーのディアンジェロさんやエリカ・バドゥさんらを聴いて思ったのは「何て地味な音楽なんだろう?」です。メロディの起伏がなく、変わった音も入っていません。こういうのが今、アメリカやイギリスの音楽ファンに受けているのか、ちょっとついていけないな〜、正直そう感じたのですが。。

 

 

ところが数年後、気がついたらすっかりハマっていて、私がここ数十年で買った新譜は、そんなオーガニックなR&B・ヒップホップとエレクトロニカが大半を占めています。ロックは昔から好きなアーティストの新譜以外は、滅多に聴かなくなりました。自分の歳のせいかなとも思いますが、何度か書いてますがロックの衰退はどうやら世界的な傾向らしいです。

 

 

 

以前にニュース記事を読んで、こちらも以前にブログ記事に上げましたが、今、日本で洋楽の新譜がさっぱり売れてないらしいです。

今どきのR&Bやヒップホップは、聴いていてたしかに日本で売れなさそうなのは、すごくよく分かります。それは、今売れているJ−ポップと比べてみるとよく分かります。

 

 

昔は、洋楽はJ−ポップの、言わば上位互換的な音楽でした。今は全く別のベクトルの音楽です。洋楽の質が落ちた訳ではなく、洋楽とJ−ポップがそれぞれ違うステージの音になっているので、一般的な日本の音楽ファンには理解されないのだと思います。

 

 

 

思うに、大前提として、音楽は娯楽の一つなので、個々人が自分の理解できる音の範疇で楽しんでいれば、それでよいかなと。別に今売れている音にピンとこなかったら昔の音を聴いていればよいのでは、そう思います。

 

 

でもそれだけでは満足出来なくて、常に新しい音(世界)に触れたい、そんな方々も、私を含めて昔から一定数います。そんな人の中には、オーガニックなR&Bを聴いてみたいけどとっつきにくくて、という方も、きっと結構いらっしゃるのではないかと。

 

 

そんな方々にこそ、このコリーヌ・ベイリー・レイさんはオススメです。全世界で400万枚も売れているデビュー・アルバムが、日本では一部の音楽ファンしか楽しんでいません。実に勿体ない話です。聴いて感じるところがあれば、きっと本格派?ネオ・ソウルのアーティストたちの音楽も楽しめるんじゃないかなと。

ただ、コリーヌさんも含めて、皆さん揃って寡作なので。。

 

 

 

 

’06年リリースのファースト・アルバム。