【2019年9月29日】孤独ノススメ 〜 RCサクセション「山のふもとで犬と暮らしている」を聴きたい

 

 

 

人を正反対の二つのパターンに分けて論ずるという分析方法があります。大人と子ども、男と女、に始まり、肉体・精神、内向的・外向的、肉食系・草食系、文化系・体育会系…。

いろいろとありすぎという感じです。因みに私が人の性格の判断基準の一つにしているのが、「黄信号でブレーキを踏む人・アクセルを踏む人」です。時と場合によりますが、回数を重ねるにつれて、「この人はアクセル派だ」とか分かってきて面白いです。だからどうだと言われれば、どうってことないんですが。因みに私はブレーキ派です。

 

 

同じく気になるのが「一人で楽しむ派・人と遊びたくなる派」です。前述の内向的・外向的と、ちょっと似ているかもしれません。これも、だからどうだと言う訳ではありません。時と場合にもよります。

 

 

それでこのニュースの巽さんは、紛れもなく「一人」派。インタビュー記事を読めば、その豊かな、文字通りのシングル・ライフに、憧れてしまう人もいるんじゃないかなと。(実際そんなコメントも多い)

ミュージシャンは「一人で楽しむ派」が多いような気がしますが、それは私がそうなのと、そのような音楽が好きなだけであって、実際はアクティブで常にバンド仲間などとツルんでいる人々も多そうです。

 

 

 

故・忌野清志郎さんに「山のふもとで犬と暮らしている」という歌があります。RCサクセション時代のアルバム「ハートのエース」(‘85年) に収録されています。この記事を読んでいてハッと思い出しました。

大好きでよく聴いた曲で、このアルバムだと、この曲と「海辺のワインディング・ロード」ばかりリピートしていました。

 

こんな歌詞です。気になった方は、YouTubeでも上がっていますので、是非ご覧下さい。

 

 

 

山のふもとで犬と暮らしている

 

 

今日は一日 本を読んで暮した

とても冷える日だった

 

朝から ドアを閉めたままの

あたたかい部屋の中

 

おまえはストーブの前にのびていた

アクビしかしなかった

 

 

一人ぼっち

一人ぼっち

雑種の一人ぼっち

 

一人ぼっち

一人ぼっち

しっぽをたれたままの

一人ぼっち

 

一人ぼっち

一人ぼっち

一人ぼっち

 

 

…とこんな感じ。

 

 

 

厭世的にも捉えることが出来る歌ですが、私はとても濃密で豊潤な世界だと感じます。そう感じるということは、そんな生活に憧れているからなのでしょう。

 

 

そう感じて愛していたのは私だけではなく、矢野顕子さんもこの曲が大好きとのことで、アンサー・ソング「湖のふもとで猫と暮らしている」という曲を作っています。こちらも好きな曲です。

因みに矢野さんは、前述の「海辺のワインディング・ロード」もカバーしていて、私と聴きどころが似ているなあと嬉しく思った記憶があります。「海辺の〜」も、夏の終わりの誰もいない浜辺を歌った、「一人」を感じさせる歌です。

 

 

 

オチもなくとりとめのない文章になってしまいましたが (笑)、こうしてブログを書くのも、「一人」で行う個人的な楽しみです。毎日楽しく書き連ねている、その行為こそが豊かな生活の一部なんじゃないかなと。(内容やクオリティは別として)

こういう楽しい行為は、ちゃんと極めていかないと (笑)。

 

 

 

 

 

‘02年のライジング・サン・フェスで共演する、忌野清志郎さん、矢野顕子さん。「ひとつだけ」を歌っています。