【2020年11月14日】宇野維正「1998年の宇多田ヒカル」読んでいます

仕事帰りの久しぶりにリサイクル・ショップに立ち寄り、これまた久しぶりに音楽関連の本を購入。タイトルと値段 (100円) に釣られました。

 

 

タイトルにある「宇多田ヒカル」は、単なる切り口で、その音楽性についての言及はほぼ見当たりません。この本は、宇多田ヒカルさん、椎名林檎さん、aikoさん、浜崎あゆみさんらがデビューした「1998年」の音楽マーケット状況を、彼女たちの状況を分析しながら語った本でした。

 

 

当初の「宇多田ヒカルの音楽本」としての期待は大きく外れましたが、そういう本だと思って読めば、先ず文章がとても上手いので、スラスラと読み進めます。宇野さんは、元「ロッキング・オン」のライター。そう言えば居たなあと、思い出しました。

 

 

 

この本によると、1998年というのはCDの売上がピークだった年とのことです。ここから、音楽産業は右肩下がりが続いて現在に至っている訳です。

 

 

私も以前の当ブログ記事で上げましたが、この頃の数年のJ−POPは本当に面白いアーティストが多数いました。J−POP史上、スリリングで最高の数年間ではなかったかと。

宇多田さんは勿論、七尾旅人さん、くるり、コイル等、今でもよく聴くアーティストが、この時期にあらわれています。

 

 

 

それが数年にして、メジャー・シーンはAKBその他アイドルに席巻され、インディーズ・シーンはボカロ (初音ミク) に席巻され、で、私自身が新たに聴くアーティストがいなくなってしまいました。まあ逆に、だから自分で演り始めたということも言えますが。

 

 

 

そんなことを思い出しながら読んでいます。

宇野さんのプロフィールみてたら、他にもくるりやオザケンの本も書いてて、そういえばロッキング・オンでもよく記事を読んだことを、段々と思い出してきました。見つけたら他の本も読んでみようかなあと。