【2021年1月10日】エリカ・バドゥ「ライブ」聴いています 〜 R&Bやレゲエはジャンルが質を担保します

数日前に、アパートの停電で部屋に居れず仕方なく外に出て、何気に入ったリサイクル・ショップで何気に購入した、エリカ・バドゥ「ライブ」。エリカ・バドゥさんのスタジオ盤は全て聴いていますが、ライブ音源を聴くのは初めてです。聴く前の予想以上に良くって大満足でした。

 

 

エリカ・バドゥさんは、ゼロ年前後に大活躍していたR&Bのアーティスト。当時「ネオ・ソウル」と呼ばれていた、ジャズやヒップホップを取り入れたソウル・ミュージックを演っていました。

 

 

当時のR&B、ハズレのCDがない程にレベルの高い充実した音源ばかりでした。買えば、必ず満足出来ました。思えば私が若い頃のレゲエ/ダブのレコードもそうでした。つまり、そのジャンル自体と当時の自分の耳との相性がピッタリ合っていたのでしょう。

ロックは皆それぞれ独自の音を追求していくアーティストが多く、自分の耳が感じる「当たり・ハズレ」の差が大きいのですが。(まあそこがロックの魅力だったりする)

 

 

ところでこのライブCD、先ず歌も演奏も恐ろしいほど上手く、録音状態も凄く良い。ベースの音など鳥肌モノです。つまり、ケチの付けようのない程の音楽です。

上手いといっても、カッチリしている訳ではなく、水が流れるように自由自在で、日本人だと矢野顕子さんのライブを連想しました。

このアルバムに限らずエリカ・バドゥさんが日本であまり受けなかったのは、日本人には馴染みのないジャズっぽいコード進行のメロディがキャッチーでなかったからではないかと。

 

 

数年前に、エリカ・バドゥさんが来日した際。ぜひライブを観たくてチケット取ろうとしたんですが、たしか2万5〜6千円ぐらいの高価格で、迷った末に止めた事があります。

アメリカでは人気が高く=ギャラが高い、ので、日本で小さいキャパで演ると、これぐらいになってしまうんでしょう。

でもこのライブCDを聴いたら、そのくらいの価値はあるような気がしてきました。

 

 

 

そんなことをツラツラと考えながら聴いています。愛聴盤になりそうです。