去年の秋に作った「暮れゆく夏の日に」。今ひとつ歌いこなせてなかったのでアルバムにも入れずに寝かせておいたのですが、お正月に「ギター」のボーカルを再レコーディングした際、「あ、こういう風に歌えば『暮れゆく〜』もちゃんと歌えるかもしれない」と閃き、時々練習をしていました。
そして先日、ようやくレコーディングにこぎつけました。こうして苦労して出来上がった曲というのは愛着が湧くものです。通勤や買い物で車に乗る際に必ず鳴らしています。(まあ多分今だけ)
この曲、ボーカルだけでなく、リズム・トラックのタイミングや全体のミキシングも大幅に変えました。
リズム・トラックのタイミングについては、ハンドクラップやパーカッションを若干ずらしてタメを大きくとりました。結果、デジタルなリズム臭さが若干薄まったのではないかと。この辺、ディアンジェロ等のネオ・ソウルを聴きかえして参考にしました。それから、星野源さんの「Pop Virus」も。
ミキシングは中音域を下げて、声がもっと通るようにしました。この曲は小さな声で歌っているので、下手したらトラックの音に声が負けてしまうと思ったからです。結果的に、音の抜けがよくなったように聴こえます。
そんなこんなで、ようやく完成しました。
ここ最近の曲では珍しく、モロに洋楽テイストの曲で、しかも昔のソウルをなぞって全体的に地味な出来です。自分では気に入っていますが、人が聴くとどうなんだろうという感じです。
今度こういうテイストの曲に挑戦する際は、もう少し聴きどころを増やして派手にいきたいなあと。
曲作りの際に聴いていた「Pop Virus」。PVより。ちなみに私のこの曲とは全然似てません。
日本のメジャー・シーンでも、こういうスローなソウル・グルーヴがもっと流行るといいなあと思います。