ダフト・パンクが解散した。何故、今?という感じだが、だからこそダフト・パンクらしい。
ダフト・パンクは、一見誰でも出来そうに思えるようなコロンブスの卵を次々と生み出していき、その地位を確固たるものにしたという、後にも先にもいない稀有なアーティストだと、私は思っています。もちろんその音楽は、出来そうと思わせるだけで誰でも出来る訳がないからこそ、画期的で素晴らしいんですが。
今となってはラスト・アルバムになってしまった、’13年の「ランダム・アクセス・メモリーズ」。客演しているのがジョルジオ・モロダー、ナイル・ロジャースで、その客演曲の音の感触はモロに’70’s、’80’sですが、やっぱり’13年の最新型ダフト・パンクの音です。
なんというか、’70’s・’80’sのミュージシャン自体をサンプリングして、自分たちの楽曲で鳴らしてみた、そんな趣きが感じられます。
引退するそうですが、二人のソロ・ワークを聴きたいファンは世界中にいるのではないかと。私もその一人です。気長に待ちます。