【2021年4月6日】「ギター」リミックスしました

スタジオで録ったギターソロを差し替えて、そのソロを元にして最終ヴァース〜コーダのバックに鳴るフィードバック・ノイズを作り、ようやく完成しました。

苦労したのは、フィードバック・ノイズのパート。歌詞と呼応する、ノスタルジックな「魔法の音色」感を出すのに、聴いては直し・聴いては直しで、時間がかかりました。

 

 

参考にしたのは「ヒーローズ」(デヴィッド・ボウイ) のバックに鳴るフィードバック・ギター音です。高校生の頃に耳タコで聴いた「ヒーローズ」の音像が今になって自曲のバックで蘇るというのは、ノスタルジックなこの曲にピッタリなんじゃないかと。

 

 

 

この曲の歌い出しは、自分の子どもの頃の実話を元に作りました。

以前にもチラッと書きましたが、20世紀最大の楽器の発明品は、私はシンセサイザーよりもエレキ・ギターではないかと感じます。

エレキ・ギターは、明らかにそれまでの楽器の文脈から大きく逸脱していました。それは「ノイズ」をポピュラー音楽化したからです。ドレミファソラシドの音階の隙間から溢れるようにして鳴る自由な音色 (ノイズ) が、音楽好きの少年少女たちの心に見事に刺さったからです。

 

 

時は21世紀になり、そんなエレキ・ギターも、ポピュラー音楽シーンでは既に過去の楽器になりつつあります。

私はエレキの轟音に、一種のノスタルジーを感じるのですが、今の音楽好きの少年少女たちは数十年後、どんな音色にノスタルジーを感じるのでしょうか。