【2021年10月12日】ワクチン接種してきました 〜 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド「ヘロイン」を聴きながら

本日、1回目のコロナ・ウィルスのワクチン接種に行ってきました。以前どこかのWEBサイトで注射針が腕に垂直に刺さっている画像を見て、すごく痛そうだなあと思っていましたが、打った人に聞くと針の痛さは全然大した事はないとの事でした。実際、実に呆気なく終えて拍子抜けした程です。

 

 

そんな物理的痛みよりも、打った瞬間に (まだ安全性が完全に確認されていない) 未知の物質が体内に入ったという異物感・精神的な気持ち悪さを、今回は感じました。打つ前まではそんな感覚はなかったのですが。

 

 

ところで思ったのは、こんな僅かな薬物数滴で肉体や心が大きく揺れ動くくらいに、ヒトというのはデリケートで頼りない生き物なんだなあという事です。

思えば、タバコにしてもお酒にしてもそうです。数グラムの枯葉を燃やした煙を吸いこむだけで、数10ccの液体を流し込むだけで、正気ではなくなってしまう訳なので。

 

 

 

それで思い出したのは、若い頃よく聴いていたオルタナの先祖的なバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1st.アルバムに収録の「ヘロイン」という歌。タイトルで察する通り、この曲は、薬物の王様「ヘロイン」を歌っています。

 

 

とは言えこの曲は、単純なヘロイン賛歌でもなければ薬物否定の歌でもありません。只々ヘロインが体内に入っていって心が変わってゆく様子を、情緒を廃してまさに観察者視点で歌っている、そんな歌です。そしてサウンドも見事に歌詞に対応しています。

 

 

 

その「ヘロイン」、早速聴いていたのですが、思ったのは、そのうちワクチンの副反応の様子を観察者視点で歌う人があらわれたりして (笑) など。多分私はいい歳なので副反応はないと思われますが、もしあったら、そんな歌を書いてみようかなと。

 

 

 

 

 

実家にレコードがあります。ヴェルヴェッツの魅力については、そのうちちゃんと書いてみたいと思っています。