最近ニュースを観てると、事件というか、イザコザというか、そういうのは大体が、国家・会社・学校、そして家族の間で起きているのが、とても多いような気がします。つまり、組織が人をおかしくさせる (孤立させる・凶暴化させる…) のではないかと。(昔からかもしれませんが、私は最近気付きました。)
幼児虐待、イジメ、過労死、テロ…、いずれも、組織の「閉じた世界」での出来事です。
人間は組織の中で役割を背負わされると、もう一つの人格がフツフツと生まれるような気がします。そしてそれは決してプラスに感じられる人格ではありません。
私がロック・ミュージシャンや将棋の棋士が好きなのは、皆さんそれぞれ「個人」の顔であって、「組織人」の顔をしていないからだと思います。
組織に依存すると、余計な事 (実は大事な事) を考えずに生きていけます。それはある意味で楽な生き方でもあります。
だけども逆に言えば、組織内で余計な事を考えてしまったら、途端にその場所が窮屈に思えてくる、居心地が悪くなるという事でもあります。
個人である事の重要性は、今の時代最も重要な事ではないかと思うのですが。組織人として生きる前に、個人をちゃんと確立しなければいけないのでは。と私は考えるのですが。
私が日々音楽を演っているのも、日々ともすれば見失いがちになりそうな「私という個人」を、しっかりと感じる為ではないかと、ちょっと大げさですが、そう思います。
30年以上前に、当時アメリカで増えていた幼児虐待を歌った、スザンヌ・ベガさんの大ヒット曲「ルカ」(‘87年) のPVから。
虐待はダメだとかは一切言ってなくて、虐待される子ども目線で歌っています。今の日本人に聴いてほしい歌です。
長い歌詞の、ごく一部。
ただ、一人になってみたいかな
そしたら何も壊されることもないし
何も投げつけられることもないだろうからね
僕に「大丈夫?」なんて聞かないでね
「どうしてる?」なんて聞かないで
お願いだから
訳詞:ブログ「Lady Satin’s English Project」より引用