ネットの全世界配信サービス「サウンドクラウド」アップロード記念?に、今度は自曲「ネット」もアップしようと、リミックスに取り掛かりました。
この曲は作るのがとても難しかった曲です。断続的に取り組んで、結局一応の完成まで2年以上かかりました。
どこが難しかったというと、ボーカルと「ノリ」の表現です。スローなファンクなのですが、平坦なメロディとリズムは、一歩二歩間違うと退屈に聴こえてしまいます。
今回のリミックスで、そのノリを強調しようと、リズムに更なる「タメ」を作りました。
「タメ」は音楽用語で、「意図的にリズムを遅らせ、楽曲に緊張を与えるテクニック」(WEBサイト「sleepfreaks DTM用語集・辞典」より引用) です。2泊目、4泊目のスネアを遅らせて叩いたり、歌の歌詞を伸ばしたり。
今回試みたのは、00年前後に流行ったネオ・ソウルでよく使われていた、歌メロ自体を少し遅らせるという手法です。
レコーディングしたヴォーカル・トラックを1/100秒とかずつ遅らせて、一番気持ちよく聴こえるポイントを探すという作業なのですが、これが大変で。。
参考にしようと、プリンス、ディアンジェロ、スライ、マーヴィン…、著名なブラック・ミュージシャンの楽曲を聴いてみましたが、皆さん見事にズレまくっていて、感心しました。
今までそういう耳で聴いてなかったんですが、ブラック・ミュージックのマジックが一つ解けた気がしました。
上記のブラック・ミュージシャンは、天性の感で行なっていると思われますが、そんな感などない私は、少しズラしては聴いて、の繰り返しです。そのうちポイントに当たればいいなあと。
もう少しがんばってみます。
ネオ・ソウルの先駆的アルバム。ディアンジェロ「ブラウン・シュガー」(’95年)。
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