【2018年9月3日】「ギター」の歌詞に思う 〜 エレキギターの音はリトマス試験紙のよう

あっという間に出来た「ギター」です。創作モノとしてあたりまえの事ですが、フィクション・ノンフィクション、入り混じっています。

自分では、人に言えないような事実をフィクションを交えて歌詞として歌う事によって、何とも言えない、得難い開放感を得ています。

詩人・思想家である、故・吉本隆明さん (吉本ばななさんの父) 仰るところの「自己慰安」です。

 

 

そんなこの歌の最初のフレーズ。

 

 

 

僕が少年の頃

 

爆音で鳴るギター

 

レコードを聴いていると

 

お母さん心配した

 

 

 

これは本当の話です。

 

 

当時中学生だった私は、お小遣いでロックのLPレコードを買い始めていました。今聴くと騒音と言うには全然他愛のないものばかりでしたが。私が日曜日に部屋で大きな音でレコードを聴いていると、よく母親が紅茶とか差し入れに持ってきました。そして一緒にそのレコードを聴いたりしました。さすがに母親が部屋に来たら音量を下げましたが。

 

 

母親は、自分の息子は何でこんなうるさい音楽を好んで聴いているんだろうかと不安になっていたのではないかと思います。子ども心ながら言動でそう感じました。それ程当時、地方の田舎町ではロックはメジャーな音楽ではありませんでした。

いつの時代でも、子どもは親の理解を超えた感性でもって行動します。それが人類の進化であり知性であります。

 

 

(余談) 私には子どもはいませんが、職場の学生アルバイトさんや知人のお子さんと話をしていつも思うのは「私の子どもの頃より100倍は進化してるなー」です。頭が良くて、挨拶や気遣いが当たり前に出来て…。だからこそ逆に、繊細過ぎて社会に出れなくなってしまう子が多いのかなあと。

今の子に比べたら、私の子どもの頃など、原始人の集団ですよ (笑)。

 

 

話を戻します。

その、ロックの「ギュイーーン」というエレキギターの音が、気持ち良いか・単にうるさいか、で、ロックが好きになるか・そうでないか、が決まります。どっちが正しいかとか言う事ではありません。これは今も昔も変わらないんじゃないかと。「ギュイーーン」は、感性のリトマス試験紙のようです。「ロッキング・オン」の渋谷陽一さんも、そのような事を仰っていた事を憶えています。

 

 

 

大切な友だち

 

見つける魔法の音色が鳴り響く

 

 

 

大人と子どもたち

 

見分ける魔法の音色が鳴り響く

 

 

 

これは、そんなところから生まれたフレーズです。繰り返しますが、それが分かる人が偉い訳でも、そしてダメ人間な訳ではありません。たまたまその音 (ノイズ) に救われた人が多くいた、ただそれだけです。

 

 

 

 

再びレスポール。このレスポールというギターは、私の世代だと、ジミー・ペイジさん(レッド・ツェッペリン)が一番有名。次にジョー・ペリーさん(エアロスミス)、プログレだとロバート・フリップさん(キング・クリムゾン)といったところでしょうか。

とにかく重いので、数時間弾いていると肩が凝ります。そんなギターです。(私も若い頃愛用していました)