【2019年11月19日】バンドキャンプで「雅楽」の特集上がっていました

 

 

 

先日のバンドキャンプ (世界中のアーティストが自由に音源を販売できるサービス) からの定期のメールをみると、「Modern Gagaku: Six Experimental LPs Inspired By Japanese Classical Music」と題して雅楽が特集に上がっていました。

 

 

 

私は一昨年のお正月に、街に流れる雅楽を耳にして、雅楽のタイム感と、エレクトロニカとの親和性 という記事を書いたことがあります。

当時はこのバンドキャンプというサイトを知らず、「雅楽 エレクトロニカ」で検索して、数組の日本のアーティストを聴くに留まっていました。

 

 

 

今回のバンドキャンプの特集で取り上げられているのは、日本人もいますが、ほぼ西洋人のアーティストたちです。

面白いことに、西洋人アーティストの楽曲の方が、日本人のものよりもあからさまに日本的旋律を多用していることです。日本人は逆に、日本的なるものを解体する方向で奏でているよう。この辺、聴き比べて面白いなあと感じました。

 

 

思えば今では日本人は普通にロックやポップス (西洋音楽) を聴いたり鳴らしたりしています。逆に西洋人が雅楽を演っても全くおかしくありません。

逆に私たち日本人は、奏でるロックやポップスに、日本的なるものをもっと取り入れていかないといけないんじゃないかと思ってしまいました。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その中で、おススメの楽曲。

 

 

 

↑カオル・イノウエ「エテンラク」

 

↓シンクロ「ガガク」

 

 

 

カオル・イノウエさんは、自主レーベル「SEEDS AND GROUND」を主宰されている、アーティスト、プロデューサー。

「エテンラク」は、越天楽からとったのでしょう。お正月になったらどこでも鳴っている、日本人なら誰もが聴いたことのある、あの越天楽。テクノというかハウス的なトラックで、どこが「越天楽」なんだという気がしますが、時折鳴るチャリチャリしたパーカッション音が、微かに雅楽的に聴こえます。

シンクロはイギリスのマンチェスターのバンド?ユニット?個人?のアーティスト。マンチェスターと言えばロックの都市というイメージですが、やっぱりいろんなアーティストがいるんですね。

「ガガク」は、タイトル通り、雅楽っぽい旋律をエレクトロニカ的な音響で奏でています。結構ハマりました。