数日前、久しぶりに足を運んだリサイクル・ショップの激安コーナーで見かけたこのアルバム。随分以前に聴いた、このひとつ前のアルバム「アブソリュート・エゴ」が凄く良かった記憶があり、即購入しました。
「アブソリュート・エゴ」は、元電気グルーヴの砂原良徳さんのプロデュースで、テクノ/アンビエント色の強いトラックに浮遊感たっぷりのACOさんのボーカルが乗っかる、かなりマニアックな音響モノポップスでした。
そしてこのアルバム。早速帰りの車内で鳴らしたのですが、これが前作以上に音響が凄く、何とダブまで鳴っています。帰って早速クレジットを見たりネットで調べたりしたところ、何とUKダブの鬼才、エイドリアン・シャーウッドまで参加していました。
そしてその音が単なる音響モノで終わらず、しっかりと歌のバックトラックとして機能しているところが凄い。これはACOさんのボーカル力あってのものですが。
元々ACOさんは、R&Bアーティストとしてデビューしていますが、このアルバムで聴かせるボーカルは、ケイト・ブッシュやビョークを思わせる、怖い女性の情念を煮詰めたようなそれです。と思って聴いていたら、ケイト・ブッシュのカバーまでしていました。
‘01年リリース。何度も何度も書いていますが、ゼロ年前後の音源はとんでもないのが多いです。CDカルチャーの、最期の断末魔という感じでしょうか。
ジャケットやインナー・スリーヴも、かなり怖い。。